第62話 何もしないと良くない方向に行きそうだ
「ところで2人は何処から落ちてきたの?
私は教習所への通勤途中、もう少しで着くって所でちょっと林の中で休憩で嗜んでいたら突然足元が崩れてこのザマよ。アタシのスキルがなかったらあの高さ正直ヤバかったわ〜」
瀧山講師がボヤきながら再び歩きながら飲み始める。
「また……まあいいや、俺は教習所の職員室前の廊下が突然崩れて落ちたけど偶然藁の山があって打撲程度で済みました。」
本当はもっと重症だったが自己治癒(中)の話は言っていいかどうか解らないので伏せておいた。
「へ〜、あの高さから落ちて藁の山に落ちただけでその程度で済んだんだ。怪しいけどまあ、スキルに関しては追求しないわ
あんまり人に言うもんじゃないし
ワタシは自分のスキルの事、言ったけど〜」
瀧山講師は、若干ウジウジしている。
「私は、落ちたけど直ぐに壁面に掴まれたから怖かったけどそのまま降りた感じね。ちょっと怖かったわ」
辻本も、あまりスキルの事については言いたくないようだ。
「それで、どう説明する?たまたま落ちた3人がたまたま瓦礫の下敷きになっていたボスモンスターを退治した!っで、いいのかな?」
瀧山講師が、斑鳩と辻本さんに聞く
「それで良いんじゃない?本当の事だし」
「でもね〜、3人が、たまたま落ちて
たまたま3人が動ける位の怪我で済んでいて
たまたま3人が近くにいて
たまたまボスモンスターが瓦礫の下敷きにって
偶然が重なるわね〜
でもまあ、たまたま運が良かっただけか?」
「ですね。事実だし、それで報告するしか無いんじゃないですか?」
「まあ、いいか事実だししょうがないか」
「何よ、何か含みがある言い方ね」
「当事者だし、一応言っとくか
なんかねこの世界、何かが関与している可能性があるのよ。
まだ単なる講師では情報はそれほど無いけど『宣託』ってスキル持ちがいて『神の使徒が舞い降りた』っとか言う『宣託』を、受けたって話があって今探してるらしいのよ」
「……」「……」
斑鳩と辻本は、黙るしか無かった。
でも、『神ではない』『神っぽいけど、違う』とか言ってたし
ギリセーフ!使徒なんて面倒臭いもんじゃないよね?俺は?っと斑鳩は心の中で考えるしかなかった。
「ま、まあ……違うって事でいいよね?ワタシは面倒臭い事嫌いだから変な事に巻き込まれたくないし
適当に働いて、ゴロゴロして、酒飲んで
楽しんでが、もっとうだから
そんな変な事は無いよね?」
斑鳩、辻本
「……」「……」
「因みにですが、その『神の使徒』とかだった場合どうなるんですか?」
聞かずにはいられなかったので取り敢えず聞いてみた。
「あくまで聞いた話だけど、神の使徒は成長速度が異様に早くて凄い戦力になるみたい
だから、あちこちのダンジョンとかに駆り出されるんじゃないかな?
あ〜もう考えただけでゾッとするわ
来る日も来る日も、ダンジョン巡り
ワタシは、ダンジョンから湧き出た弱っちいハグレ退治とか講師してるだけで充分よ」
聞かなければ良かった……
いやっ聞いて無かったらポロッと何処かで
言ってたかもしれない、スキルの取得ペースも聞いてたよりは早いみたいだし
状況だけ考えたら『神の使徒』と間違えられても仕方がない状況だ。
このまはまでは、前世と同じで過労死かもしれないし
自分の世界に転移した斑鳩孝一と同じ状況に成りかねない
前まで居た『斑鳩孝一』彼は、戦いの日々に明け暮れてそしてそのままダンジョンで命を落とした。
斑鳩
「………」
「ちょ、ちょっと不安になる事しないでよね
貴方がもし『神の使徒』とかだったら私達まで『使徒の従者』的にされかねないのよ」
「………諦めなさい、状況的に避けれない状況だわ」
辻本が諦めた様に言う。
「ちょっとちょっと、本当に?ほんと〜に悪い冗談なんて止めてよよね
あ〜酔いが覚めるわ〜」
そう言いつつ、瀧山講師がグビグビ飲み出す。
「ごめんなさい、ダンジョン内で少し話ましたが思い当たる点が多々有ります。」
そう言いながら諦めたかのように言い出す。




