第三話 魔法ってすごい!
ベビーベッドの前にメイドさんが来ていた。そして、流れるようにおむつに洗浄魔法を使い始めた…! 魔法だ!
私は、転生後初めて魔法を見ることができた。これが魔法か…
よく見ると、細かい粒子がポワポワと浮いている。これって、魔力なのかな?
そうこう観察していると、メイドさんが戻ってきてしまった。あ、もうちょっと観察させて…あ、はい。すみません。というか、なんか私にもう一度つけようとして…
え、おむつって使い回しなんですか。もしかしなくても、洗浄魔法って、洗濯がいらないほど強力なんですか!
欲しい。めっちゃ使いたい。何としてでも洗濯をしたくない。手が荒れないの最高。
よし、何がなんでも魔力を感じ取ってやる。
ふん。ふんす。むぎぎぎ。ぐわっぁぁ。ぎゃああああ。
…うん。わからん。
それらしきもの所か、なんの欠片も感じ取れていない。
というわけで、このままじゃいつまで経っても進まないので、別のトレーニングにする。
やっぱり、魔法と言えば呪文や詠唱だ。
というわけで、呪文を唱えてみる。
えーっと、確か……
『クリーン』
うーん。あんまり効果がわかんないな。でも、確かに体の中から何かが抜け落ちる感覚があった。もしかして、魔力が弱い?
ワンチャン、体内の魔力を使い切ったら魔力量が増えたりしないだろうか。
やってみよう!
『クリーン』『クリーン』『クリーン』『クリーン』
よし、魔力がなくなったかな。
これで魔力を回復をすれば、魔力が増えるはず…!
回復s 痛たたたたたったぁぁ!
痛い! いてってたぁ ぐわぁこしゅわってばっこってぐはぁ。
いだだだだだぁ。
むり! もう無理!
ぎゅわわわあわわわ────。
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