てのりうた。
「てのりうた。」
いっしょに暮らしているナオンと、にちようびはツノ突き合わせて鬱だった。
わたくしは神経過敏だから働いたあとはずうと寝ているくらいなんですけれども、だからこその休日は繭のなかの組織融解した半生命体の液体みたいなソース、スープ、と化していたい。
だからナオンをアパルトメントに置いて出、モスバーガーでソースしていたんですが、そうすっと集中してソースできないのね。珈琲のんだが、その珈琲にぽたぽた、わたくしのカケラがしたたり不気味、みたいな様子になりますから。
食欲がなくてバーガーは喰わなかったけども、あれバーガーたのんでたら、わたくしというソースをひっかけたバーガーをわたくし自体が喰う、いやむしろ啜る、液体の舌やノドで、的なシュールレアリスムふう絵面だったろうな、と思うんです。
でも、モスで詩を書いていたら落ち着いてソースからにんげんの形状にもどった。
「てのりうた。」
このばあい句点のマルがだいじ。
アニマルセラピー、そういう話。いい話ふうにまとめておくんです。
でも今日も時間がながれ外の時間はわたくしの中の時間をけずり破壊していくよ。つらいね。
了。