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カケラ
いぬ、とタイトルにあるのに、いぬ、の話をしていないんでした。書きましょう。
いぬは食べ物のカケラが降ってこないかと食卓のまわりにいる。ああした状態のいぬが好きだ。
でももしも、こころの働きとして、ミズカラと相似したものに愛着をいだいたり、可愛がったりするっていうならば、つまりわたくしもそうした有り様をしているんだと考えたりするんでした。
ヨダレたらして無意志に幸福だけを待つ蹌踉めきさえもせず。そうして目だけはがらんどうの宝石みたいに熱にかがやいている。
そう考えると不意に醜いよいぬ、いぬ嫌悪する。
そうかんじだすこころの働き何、きも、それが何だかこわいよね。
「ミズカラのカケラがキズの様にわらう」