94.新人ギルド職員
実は昨日が、ぼくが小説を投稿し始めてちょうど3ヶ月記念でございました。
小説家見習い生1年生の1/4が経過したことになります。
今ではたくさんの方に読んで頂けるようになり、幸せに感じております。
私事ではございますが、昨日本作のPV数が、29,000PVを突破致しました。
大切な記念日にステキな記録をプレゼント下さり、ありがとうございました!
これからも駆け抜けて行きましょう!!
では、本編へどうぞ!!
ハルトたちが冒険者ギルドに着く前の出来事。
今日の斥候はお前たちにお願いしようと思う。
朝起きて朝食を食べていると、ソー爺からそう告げられた。
クソッ、運が悪いっちゃないよな。
俺は心の中でそうつぶやいた。
死ぬ気はしないさ、というか死ぬつもりもないし。
だが、俺はこのギルドの中では職員になってから日が浅い方だ。
それに、強くはない方だと自分でも自覚しているし。
なので、死にはしなくてもあんな地獄に飛び込めば、大怪我して引きずられながら帰ることになるのは目に見えている。
行きたくない、正直行きたくないよ・・・。
そう思いながら朝食を食べていると、朝食が段々と不味く感じてくる。
さっきまでは、ほんとにのほほんと美味しく食べていたのに・・・。
そんな感情を察したのか、先輩が肩をポンポンとしてきた。
「そんな顔するな。 俺らが守ってやるから。 最初は誰でもそうさ。 俺だって昔はギルド最弱って呼ばれてたんだぞ実は。」
こうやって励ましてくれる先輩に、俺は憧れている。
でも、まだまだ届かないな。
とりあえず死なないように頑張るか、あとは作戦中、先輩たちと離れないようにしないとな。
そう決め、俺は朝食をかき込む。
不思議と先程よりは美味しくなったような気がした。
朝食を食べ終え、一旦部屋に戻り準備をする。
うぅぅ・・・お腹が痛くなってくるよ。
頑張らなくちゃ、自分で選んだ仕事じゃないか。
よりによって、こんな周りを化け物の森に囲まれた村に配属されてしまったけれど、ここで成長しろってことだろう。
やらなくちゃいけないよね。
俺は勇気を振り絞り、集合場所である森の手前の広場まで向かった。
森の手前の広場に向かうと、既に先輩たちが準備万端で俺の到着を待っていた。
「もうおっそ~い!! 何やってたの??」
「どうせお腹でも痛くなってたんだろうよぉ!」
バレてるじゃないか、何でもお見通しってことか。
「ま、まぁそんなとこですよ。」
俺は笑って誤魔化しながら答える。
「まあ、全員揃ったし出発するか! お前は死にたくなきゃ、俺たちから絶対に離れるなよ!」
「はい! 絶対の絶対に離れません!!」
そうして俺たちは、森の中に向かって歩いて行った。
テクテクテク
歩いても歩いてもモンスターに遭遇しないぞ。
まあ、一昨日冒険者たちが途中まで頑張っていたって言うし、そういうことなんだよな。
テクテクテク
さらに奥へと進んでいく。
しかし、未だに一向にモンスターに遭遇しない。
ちょっとさすがに居なさすぎじゃ・・・?
そう思っていたのは、俺だけじゃなかったようだ。
先輩たちも、何だかおかしいぞとざわつき始めている。
テクテクテク
もっと奥へと進む。
居ない、居ない居ない居ない!?
モンスターどこ行ったんだよ!?
先輩たちに合わせて俺はその場に足を止める。
「おい、これどうなっている?」
「俺に分かるわけないだろう。 兄ちゃん一昨日冒険者と一緒に森に入ってたろ? ここまで来たのか?」
「いや、こんな奥まで来れちゃいねぇ。 モンスターが隙間無く居て、全く進めなかったはずだ。」
「じゃあ何でモンスターが居ないんだよ?」
「分かるわけないだろうってだから。 どうするんだこれ?」
「一旦戻るべきだと思う。 誰かに行かせたところで急に襲われても堪らんし、全員で戻ろうか。」
「そうだな、そうするか。」
そういうわけで、俺たち斥候は一旦、ギルドへの道を引き返すことにした。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
作品が気に入って頂けたら、ブックマーク、感想、評価をお願い致します。
ブックマーク、感想、評価を頂けますと励みになります。
評価ボタンは、本作最新話の最下部に設置されておりますので、宜しくお願い致します。
それでは次話もお楽しみに!