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90.トランプ

 ついに90話台に突入しました!!

 もう90話目なの!?という感覚でございます。


 どうぞこれからも、応援頂けると幸いです!!


 では、本編へどうぞ!!


 この日はそのあと、日暮れ前までほんとに適当に村の中をブラブラとして宿へと帰った。


 夕食時にみんなが何をしていたのかを聞いたんだけど、今日はどこにも出掛けずに一日中寝ていたり、ダラダラと過ごしていたようなんだ。


 僕も同じようなもんだよね。


 ここで1つ気になったことがあったので聞いてみることにした。


 それは、この世界には何かトランプだったり将棋、リバーシのような、娯楽のような遊びって何かないのか? というものだ。


 すると、何だそれは? とみんな頭にハテナマークを浮かべていた。


 なので僕は、1つ1つ説明してあげたんだ。


 すると、そんなものは聞いたことないということだったんだ。


 うわぁ、なんだかこの世界、時間を潰すのが大変そうだぞ。


 そんなことを思い悲しい顔をしていると、トランプってやつを作れないか?とハシュードさんが聞いてきた。


 話だけ聞き、これが一番簡単に作れそうだと、商人の勘で思ったんだろうね。


 そこで、僕はハシュードさんに紙をたくさんとペンを準備してもらうことにして、夕食を食べ終わったら作る約束をした。


 トランプぐらいなら僕でも作れるからね。



 今日の夕食は、みんな1日ダラダラと過ごしたということで、お肉は出なかったけれど、その代わり野菜を使った料理がたくさん並んだ。


 それをみんな大きな口でバクバクと食べていき、あっという間にお皿が空になっちゃった。


 すると、僕はまだパクパクと食べていたんだけど、食べ終わった人から順に、ずーっと僕のことを見てくるんだ。


 そんなにみんなに見つめられたら、何だか食べずらいよね。


 みんながそれだけ楽しみに待っているようだったので、僕は急いで一気に残りのおかずを口に含んで、パンを頬張り、スープを飲み干していく。


 その様子だってみんなにジッと見つめられていたから、たまったもんじゃないよね。


 僕はその視線攻撃に見事耐え、夕食を完食した。



 その後僕は、待ちに待っていましたとばかりにドンっと机に置かれた紙の束をハシュードさんから受け取る。


 この世界の紙は、前の世界みたいにペラペラに作れるような精度はないので、裏から透けて見えてしまったり、下の方を持つと上の方がペロンと曲がってしまって相手に丸見えになってしまったりっていう心配は無いんだよね。


 では作業に取り掛かろう!


 やはりみんなからかなり見つめられていて、非常に作業がしにくいんだけど、初めて見るものだからしょうがないなってことで、我慢して作業するようにしたんだ。


 前の世界のトランプと同様に、クラブ、ダイヤ、スペード、ハートの柄のカードを作り、それぞれにA(1)からK(13)までの数字を振っていく。


 ぬぬぬ、これはなかなか配置とか難しいぞ。


 さらに慎重に書いていかないと、なんだか柄もかなり不恰好になってしまうんだ。


 しかも、J、Q,Kなんて真ん中に人を書かないといけないから、これがもう大変だ。


 パソコンと印刷技術が欲しいところだよね。


 そして最後にジョーカーのカードを作って完了だ!



 そんなこんなで、僕が1人で唸りながら何度も失敗しながら、何とか完成したトランプを、最後の確認でもう一度眺める。


 うん! 自分でやったにしては完璧な出来だよね!!


 僕の後ろの方では、凄く目を輝かしてみんなが完成したトランプが並べられた机を眺めていた。


 「みんな、お待たせ様! 完成したよ!!」




◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


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