86.癒しのお風呂
今日は2がいっぱいの日だって皆さん知っていましたか??
2020年02月22日なんですよ!!(*´▽`*)
なんだかハッピーになれそうな予感!!
では、本編へどうぞ!!
僕たちは脱衣所で服を脱いでお風呂へ向かう。
すると、その後ろでマコトさんから声が掛かる。
「あ、1つ言い忘れました。 みなさん浴槽、あ、あのお湯が溜まっているところに入る前に、その外で一度身体を洗い流してから入って下さいね! 浴槽の中が真っ黒くろのお湯になってしまいますので!! 絶対守って下さいね!」
よく温泉とかに行くとある注意事項の1つだよね。
ほんとに懐かしいよ。
ガラガラガラ
さて、いよいよこの世界で初のお風呂に入っていく。
楽しみだ!!
床はタイル状になっており、近所にあった市営の温泉を思い出す。
あそこが市営だったからなんだろうけれど、大人150円とかで、ほんとに安かったんだよね。
僕は隅に置いてあった桶を手にとって、浴槽からお湯をすくっていく。
みんなも僕に習って、その行動を真似していく。
そうそう、さすがにここにはシャワーやそれのようなものは無いようなので、こうやって浴槽のお湯で身体をきれいに洗ってから入るんだ。
シャワーが無かったのは正直残念だったけれど、この世界にそんな贅沢を言ってもしょうがないからね。
どこかにはあることを信じて、今後の冒険で探していくことにしよう!
バシャーン!!
僕はその手に持った桶を、自分の頭上でひっくり返して、頭からお湯を一気に浴びる。
おおっと、順番を間違えちゃったね。
本来なら、あんまりにも熱いと身体がビックリしちゃうから、手ですくってちょっとずつかけて慣らしていくべきだったよね。
まあ、このお湯はマコトさんが適温に調整してくれていたみたいだから助かったよ。
みんなも僕の真似をして同じように繰り返しているから、危うくみんなしてビックリして倒れちゃうところだったよね。
今回はほんとうにマコトさんに命を助けてもらったようなもんだよね。
そんなことを何も知らないみんなは、呑気に気持ちよさそうにお湯を浴びているんだけどね。
ちなみに、普段この村ではあまり水を浴びて身体を洗うようなことも、頻度は高くないようなので、シャンプーなんてものは無いんだ。
さすがに僕らみたいな冒険者や、重労働する人たちは毎日水を浴びているんだけどね。
まあ、そこはしょうがないので我慢して、お湯で汚れを丁寧に洗い流していく。
そんなことを考えながら、僕はみんなの様子を見る。
僕も久々のお湯ってこともあるけれど、みんなはほぼ初めてなので、まだお湯を浴びているだけなんだけど、ほんとに気持ちよさそうだ。
そして、一通りきれいに身体を洗い流し終えた僕たちは、ついに浴槽の中へと足から徐々に入っていく。
そして、すぐに全身肩まで浸かる。
うぅ~ん!!
今日のあの過酷な戦いも含め、この世界に来てからの疲れ全てが、お風呂に浸かった瞬間、スッと抜けて消えていったように感じた。
ほんとにお風呂には、不思議な力があるよね。
どうでもいいような、小さなことや何かで悩んでいたとしても、そのことを忘れさせてくれるし、非常に非常に疲れていたとしても、その疲れを一瞬で消し去って、さらに癒してくれたりするからね。
お風呂って、そういう不思議な力を持っているものだから、今の僕はとってもとっても幸せなんだよね。
もう、入ったまま寝てしまいそうなぐらいうっとりとしているんだもん。
マコトさん、お風呂を作ってくれてありがとう!!
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それでは次話もお楽しみに!