82.村へ帰ろう
昨日は何と、本作の日間PV数歴代1位が更新されました!!
なんとなんと!!
昨日1日のPV数は、751PVです!!
なんだこれはぁぁぁぁ(*´▽`*)
ありがとうね(/ω\)
それでは、本編へどうぞ!!
戦っては魔法の壁の中に籠ってポーションを飲んで回復して、また戦ってはポーション、戦ってポーションを繰り返し、日暮れ前までには相当な数がいた浅瀬部分のモンスターを、大多数片付けることができた。
やっぱりこれは、数日掛けての勝負になりそうだ。
それはそうとして、今僕は、非常に非常に非常に疲れているのです。
魔法を使いまくると何だか疲れてきちゃうんだけれど、魔力を半永久的にポーションで回復しながら四六時中魔法を使っていたから、もうクタクタなのだ。
正直、どこのブラック企業でもここまで酷使はしないんじゃないかって思うレベルだよ。
だってね、みんなが休憩している間も、僕とラスカくんはずうっとずっと、魔法で壁を作ってあげていたんだよ。
つまり、僕とラスカくんは一切休憩していないってことになるんだ。
「ブラックだぁー、ブラックすぎるー!!」
思わず声に出ちゃったよ。
すると、ハシュードさんが不思議そうな顔をしながら言ってきた。
「どうしたんだいハルトくん? 疲れて頭がおかしくなっちゃったのかい?」
あなたたちのせいだよ!! とは口が裂けても言えないので、心の奥底に封印しておくけれど、疲れているのは間違いないよ。
でも、言い方ってないのかなぁ?
頭がおかしくなっちゃったんじゃない?って、普通に失礼過ぎると思うんだよね。
でも、今じゃそういえちゃうくらいに、仲良くなれた、溶け込めたってことだよね。
僕のことはそのくらいでいいとして、ラスカくんはちょっとヤバそうだなぁ。
どのぐらいヤバいかって言うと、もう意識朦朧なぐらいボーっとしちゃってて、立っているのがやっとって感じ。
「だ、大丈夫かなぁラスカくん?」
「・・・。」
「ラスカくん??」
「・・・。」
「もしもーし??」
「あ・・・。」
「ん? 何か喋った??」
「うぅぅ・・・、あ、ハルトくんかぁ。」
「ねぇ大丈夫? 相当のヤバさだよね??」
「う、うん・・・、もうダメかも・・・。」
「もう今日は終わりだから、後は帰るだけだからもう大丈夫だからね。」
「うん。」
ああ、もうこれはダメだね。
すると、エイムくんがすっと現れ、倒れかけたラスカくんを倒れないように支えてから、おんぶしたのだった。
「ラスカ、辛かったんだな。 ありがとうな、お前のおかげで助かったよ。」
それを聞いたラスカくんは安心したのか、エイムくんの背中に身を預けて、スヤスヤと眠り始めた。
うん、実に微笑ましい光景だね。
どうなっちゃうのかと思ったけれど、これなら大丈夫そうだね。
それにしても、2人は幼なじみ同士って言っていたけれど、もうなんだか兄弟みたいだよね。
それぐらい仲が良いのは羨ましいね。
そんなこんなで一段落着いたので村へ帰ることにした。
僕も実は、もうヒョロヒョロ状態なのだが、またおぶわれて帰ると、何事かと思われちゃうかもしれないから、僕はなんとか頑張って自分の足で歩いて帰る。
はぁ、みんな歩くの早いよ。
僕はいつの間にか最後尾で、ラスカくんエイムくんコンビと並走状態だ。
「こらハルト!人に何回も魔法撃ってきてたくせに、もうへばってるのか?」
カイトがうるさいよ。
僕は今、本当の本当に疲れているんだ。
でも、言われっぱなしは嫌だな。
僕は何とかペースアップして、カイトに追いつき、そしてカイトの頭にチョップを喰らわせる。
「このー!! 待てーハルトー!!」
「待たないよーっだ!!」
「うおおおおお!!」
「来るな! 来ないで来ないで。 ほんとに来ないでー!!」
「ハルトからやって来たんだろうがー! 1発やり返させろよ!」
「いやだいやだー!!」
結局このやりとりは、村に到着するまで続いたのだった。
なんだかんだ、カイトのおかげでちゃんと歩いて帰ってこれたね。
でも、チョップの仕返しはやらせないけどね。
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