81.わざとじゃないよ・・・
今週もついに月曜日がやってきてしまいましたね。
うんうん、みんなも大変だよね。
頑張ろうね。
早速モンスター達が襲い来る。
ハシュードさんがガツガツとモンスター達に突っ込んでいき、倒しに倒している。
この人は本当に、商人なんだろうか?
ハシュードさんって、こういう戦いの場では全くもって商人要素が無さすぎるよね。
僕の中での商人のイメージは、そもそもこういう場には登場しないんだけど、普段から馬車とかに乗って町を行き来して商品を売って暮らしていて、その移動の際は護衛を雇って一切戦わないんだ。
剣を持つなんてもっての外で、もし護衛がやられちゃったら瞬殺っていうイメージだったんだ。
でも、そんなんじゃ普通は生きていけないんだよね。
だから、剣を持つのはいいとするよ。
でも、どう考えてもこんなにガツガツ前に出て戦うって、ちょっとさすがに違う気がするんだよね。
まあ、自分からやるって言っているので、何も言えないんだけど、心配になっちゃうんだよね。
でも、僕も別段強いってわけじゃなくって、人並みな感じだと思うから、へたをしたら僕も危なっかしく見えているのかもしえないね。
変にみんなを心配させちゃいけないから、さっきみたいにみんなから離れすぎちゃったりしないようにしないとね。
と、そんなことを考えている間にも、何体も何体もモンスター達はやってくるので、近づかれる前に火や水の魔法を放ちながら、一定の距離を取れるように頑張っている。
そんなことをいっても、モンスター達は数の暴力で攻めてくるので、突破はされてしまうんだけど、なるべく意識して戦ってみると、案外さっきよりも少しは楽に戦えているような気がするんだよね。
ただ、その分魔力を消費しやすいから、魔力切れ寸前になったりだとかには注意しておかないといけないし、魔法を使う分、結構疲れやすいので、疲れが蓄積されてヤバくなってきたときなんかは、ホントに気を付けないといけないんだけどね。
その点に注意しないと大変な事態になって、さらにはみんなにも迷惑をかけることは分かっているので、十分に気を付けるようにするよ。
僕は次々に火の玉、水の玉を放ちつつ、近づいてこられてしまったモンスターは剣で戦って倒していく。
両方をいっぺんにやると、やっぱり何だかやりづらいんだよね。
片方に集中していると、もう片方が雑になってしまうんだ。
魔法の方は雑にならないようには気を付けているんだけど、やっぱり気を付けていても雑になるものはなるから、時々狙った場所とは違う、見当違いの空中なんかに思いっ切り飛んで行っちゃったりもしたんだっよね。
さっきなんかは、カイトの目の前をかすめて行って、カイトに本気で怒られた。
ソーグさんも注意事項で言っていたけれど、こういう集団戦は特に細心の注意を払わないと、仲間に当ててしまって大変な事になってしまう危険があるから、注意しないといけないね。
そう頭では分かっているんだけど、何故かその後も3発、カイトの目の前をかすめて行くこととなった。
「ハルトー!! いい加減にぃっ!? おい!! また飛んで来ただろー、何なんだよお前ー!! お前は暗殺者か何かなのか?? ほんと勘弁してくれよ。」
わざとじゃないんだよ、わざとじゃないんだけど、何でか知らないけどもカイトの方に飛んで行ってしまうんだよ。
ごめんねカイト。
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