80.魔法の壁の解除
80話目だぁぁぁぁ!!
だぁぁぁぁぁぁ!!!
うーん、ロードさんが死にそうな顔して悶えているけれど、このあとちゃんと戦えるのだろうか?
まあ、ロードさんは一旦置いおいて、他のみんなは苦そうな顔はしているものの、何とか耐えているような感じだ。
そろそろ僕ら、魔法で作った壁を解除したいんだけど・・・。
まあ、一応みんなポーションを適量飲めてはいたので、何とかなるんじゃないかな?
「ラスカくん、大丈夫?」
「うーん、ちょっとつらいかもしれないなぁ。」
やっぱりちょっとつらそうだね。
僕も同じくもうね、ちょっとつらいんだよね。
特にロードさん、早くそのニガニガ状態から復活してほしいものだよ。
まあ、僕たち2人のの気力が切れてしまいそうなので、ロードさんは無視して、魔法の壁を解除することにしよう。
「ラスカくん、もう魔法解いちゃおうか。」
「でも・・・ロードさんが特にヤバそうだけど・・・?」
「まあ、きっと大丈夫だよ。 火事場の馬鹿力ってやつで、きっと何とかするよ。」
「火事場の・・・?? え? 何て言ったの?」
「まあそこはいいから、魔法は解除するってことでいいよね?」
「うん、いいと思うよ。」
ラスカくんの了解も取れたので、魔法を解除することをみんなに伝えよう。
突然解除しちゃったら、みんな絶対ビックリしちゃうと思うからね。
「みなさん! もう少ししたら、この魔法の壁を解除してしまいます。 なので、戦闘の準備をして下さいね。」
よし、ちゃんと伝えられたぞ。
「ダメ・・・だ・・・。 まだ・・・待っ・・・て・・・。」
ロードさんが何か言っている。
ラスカくんはホントにいいの?って顔をしているけれど、もうロードさんは無視するって決めたんだ。
別に冷たくしたいわけじゃないよ。
僕はきっと、そういう性格じゃないから。
ただただ、僕自身がもう魔法を発動し続けるのが大変だから、仕方がないんだよね。
「じゃあ、ラスカくんいくよ。 3・2・1 解除!!」
この合図の瞬間、僕とラスカくんは魔法の壁の発動を解除した。
それと同時に魔法が解け、壁の外に群がっていたモンスター達が一斉に雪崩込んでくる。
ちなみにこのときロードさんは、ホントに解除しちゃったの!? って信じられないという驚いた顔をしていた。
これはしょうがないことだから許してね。
さて、この一瞬で数滴だけポーションを飲み魔力を回復する。
この魔法の壁って、結構疲れるから魔力を結構消費している気がするんだよね。
だから、念のため補充しておいたんだ。
後回しにして後悔したくないからね。
ちなみにこの数秒の間に、ロードさんが立ち上がって剣を構えていた。
うんうん、あの感じならきっと大丈夫そうな気がするね。
さあ、そろそろモンスター達が間合いにやってくる頃だ。
僕も準備をしないとね。
モンスター達がギャーギャーと奇声を上げながら近づいてくる。
やっぱりこう見ると、モンスターの数はホントに異常だなぁ。
辺り一面がモンスター、モンスター、モンスターなんだもん。
もうね、モンスターの海が襲ってきている感じだもん。
ドドドドドドドドドッ!!
そんなことを考えている間にも、モンスター達はだんだんだんだんと僕たちに近づいてきている。
頑張るぞ!! みんなももう、武器を構えて準備万端のようだ。
さあ、戦いの再開だ!
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
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