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78.火を纏いし剣

 今日はバレンタインデーですね。。。

 チョコー・・・僕も食べたいよぉ。


 お裾分けしてほしいな・・・


 もう森に入ってからかれこれ1時間、休む暇もなく、常にモンスターと戦い続けている状況だ。


 なんでこんなにいるんだよってぐらい、モンスターが大量にいるよ。


 もう腕が痛くなり始めているよ。


 もうさすがに疲れたよ。


 もう休憩したいよ・・・。


 でも、そんなことは言っていられないんだ。


 実は今、身体中が既に傷だらけなんだ。


 もう、こうなるの何回目なんだろう。


 ほんとに僕は、何でこんな目に遭いまくるんだろう・・・。


 でも、何とかモンスターを減らせるだけ減らさないと、僕みたいな目に遭う人がたくさん出ちゃう。


 それは何としても避けないといけないからね。


 だから僕が頑張らないとね。



 そう考えていると、ドスンッと背中に衝撃が走った。


 「痛ったい!!」


 振り返ると、そこにはタヌキ型のモンスターであるイェノットが立っていた。


 こいつに蹴られたようだ。


 でも、一回体勢を崩してしまうと、四方八方からモンスターが襲い来る。


 「うわぁぁぁぁ!!」


 僕は必死になって剣を振るい、魔法も放ちに放った。


 でも、モンスターは凄い数だ。


 討ち漏らしはたくさんいて、僕の身体中を斬り刻んだり、殴りまくったりしている。


 痛すぎて逆に声が出ない・・・。


 でも、こうなっても誰も助けには来れる状況じゃない。


 みんなモンスターに囲まれて、必死で必死で戦っているんだ。


 だから、何とか自力で解決するしかないんだ。


 でも、痛すぎて痛すぎて身体がなかなか言うことを聞かないんだ。


 すると、さらにさらにモンスターが群がって来てしまう。


 悪循環だ・・・。


 これは僕から離れさせないとどうにもできない。


 モンスターだって動物と同じで、火は怖いはずなんだから、火魔法しかないんだよね。


 だけど、今この場で使ったら、僕が焼け死んでしまうと思うんだ。


 わざわざ自爆する必要なんて、全くないから、じゃあどうしたらいいんだろう?


 こんなこと考えている間にも、僕の身体がえぐられてしまいそうな状況だ。


 ええい! こうなったら今持っているこの剣!


 これを魔法で火を纏わせて、火の剣にでもしてぶんぶん振り回すしかないかな?


 でも、そんなことやったことないから、できるか分からないし失敗したら自爆の危険もある。


 凄く怖い・・・凄く怖いんだけど、どうしようもない以上やってみるしかないよね。



 僕は意を決して、火の剣戦法を実行に移す。


 だってそうしないと、身体中が痛すぎるんだもん。


 僕は剣に火が纏った姿をイメージする。


 火の剣! 火の剣!! 火の剣!!!


 そうイメージして心の中で念じて目を開けてみる。


 うわぁ・・・ほんとに点いてるよ。


 火が点いてるよ!! 剣に!! 火が!! 火が点いてるよ!!!


 その様子を見ていたモンスターは驚いた表情をしている。


 よし来た! これはいけるぞ!!


 今点けた火の剣を周囲にぶんぶん振り回し、僕を押しつぶしていたモンスター達を薙ぎ払っていく。


 こいつらのこと、僕は絶対許さないからな!!


 次々にモンスター達を焼き斬り裂いていく。


 いいぞこれ! モンスター達が怯えているように見える。


 ブンブンブンブン振り回していく。


 うぅぅ・・・腕が、肩が、足が、身体中が痛すぎてもう限界になってしまいそうだ。


 ここらでポーションを何とかして飲みたい。


 ポーション・・・飲む暇がないよ。


 何とか魔力を節約しながら火の壁を作れないものか??


 他のメンバーとは、さっきのブンブンで少し距離が取れたし、今しかないかと思う。


 何とかしてポーションを・・・。




◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


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