69.どの時代の人?
どうもこんにちは、小人先生です。
本作のPV数、早くも16,000PVを突破しました!
早い!!
ありがとうございます!!
では、本編へどうぞ!!
どの時代の人なんだろう?
江戸時代かな? 戦国時代かな? そういう淡い期待を寄せながら、ソンチョーさんに聞いてみた。
「ソンチョーさんって、どこの時代を生きていた人ですか?」
「おまえ聞き方ってもんがあるじゃん。 どこの時代を生きてたのかって、なんか他に言い方ないの? 大昔の神話時代生きてたんじゃないんだからさ。」
「た、確かに・・・。 まあ聞き方は悪かったとして、どうなんです??」
「まあいいか。 普通に現代を生きてたぞ。」
「そらそうでしょうね。 みんな現代生きてるよ!」
普通に突っ込んじゃったよ。 突っ込み担当じゃないんだけど。
「おぉ・・・確かに言われりゃぁそうだよな。 ガチでミスったな。」
ボケで言ってくれてたんじゃないの!?
完全にわざとボケたのかと思ったよ。
「でね、どの時代かだっけ? 俺は2018年から飛ばされたよ。 あ、西暦ね。 平成時代って言った方がいいかな?」
ん?? 2018年って言ったよね。
あぁ、僕の希望が閉ざされていく・・・。
僕の戦国時代がぁ・・・、江戸時代がぁ・・・。
「お? どうした??」
「い、いやぁ・・・。 戦国時代とか江戸時代じゃあ・・・。」
「どんな時代の人だよ!? 何でちょんまげにしなきゃいけんのじゃ!」
「そそそ・・・そうですよね・・・。」
「残念だったなぁ。 でも、俺は悪くないからな。」
「あぁ、はい。」
「で、きみはどうなんだ? 未来人か?? 1つだけ知りたいことあるからさぁ。」
知りたいことって何だろう??
「僕はその1年後からですよ。 2019年。」
ソンチョーさんが、おお!! という顔をしている。
「どうしました?」
「いや、2019年だろ?? なあ!!」
「そ、そうですよ。 どうしたんですか??」
「ということはだぞ、年号は?? 年号はどうなんだ?? 新しい年号は!?」
そこだったんだね、知りたかったことって。
確かに発表のときは僕もみんなもソワソワしてたなぁ。
仕事中に休憩所のテレビの前、何往復もしてたしね。
「新しい年号は・・・『令和』であります!!」
「おおぉ!!!」
そう言って手をパチパチしてるよ。
「令和かぁ、なんというか馴染みが無いね。」
「最初はそういうものですよ。 僕はもう慣れちゃいましたよ。 もう違和感ないですもん。 まあ、もう使うことないんですけどね。」
「確かにな。」
「ちなみにソンチョーさんって、大阪の人ですか??」
「なんでや! 違うよ全く。 俺はインドの生まれだよ。」
「・・・えっ!?」
ポカーンとなっちゃった。
それを無視してゴリ押ししてくるソンチョーさん。
「やー、インドって言っても赤ちゃんの頃だよ。 直ぐに日本に越してきたからさぁ。 向こうでは毎日カレーだったから大変だったよ。 まあ、嘘だけど。」
「え!? 嘘なんですか!? てか、毎日カレーって、バングラデシュじゃないですか。」
「うん嘘だよ。 普通に栃木生まれの東京住みだったよ。 れっきとした首都民じゃぁ!!」
「なのに大阪弁ちょくちょくなるんですね。」
「大学の友達に大阪のやついたからだよ。 感染すんねん!」
なんだかふと思うけど、異世界って感じがしない会話なのが何かいいね。
「俺、音楽の大学に通っててさ。 楽しかったなぁ・・・。 俺、10月25日が誕生日なんだけど、その2日前に飛ばされたんだぜ。 その大阪のやつがさ、誕生日に誕生会やってくれるって言ってて楽しみにしてたのにさ・・・。 ひどいよな・・・。」
「それは何てタイミングで・・・。」
いいなぁ。
僕なんて、そんなの祝ってくれる人なんていなかったよ・・・。
逆にこの世界に飛ばされて正解だったかもなぁ。
良い仲間ができたし。
って、いうような会話をひたすらしていたのだった。
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