66.ソンチョーさんの苦労
実は実は、昨日投稿の65話目で9万文字を突破しておりました!!
おお!! 凄い!!
頑張ったぞ自分!!
あ、本編へどうぞ!!
正直、突然のことで全く頭が追い付いていないんだけど・・・。
確かに、さっきまでの会話の途中で何かを言いかけていたり、この世界に存在すらしなかった人のことを知っていたりと、納得できてしまう部分だらけだけど。
でもやっぱり、衝撃過ぎて中々信じられないよね。
それより何より、なら何でクォーツなんだよってところも、相当気になるしね。
それに、今の時点でお爺ちゃんとなると、一体何年、何十年前からこの世界にいるのかも気になる。
もう色々と聞きたいことだらけだ。
「ん? 衝撃過ぎるなという顔をしているね。 でも、本当だからね。 同じ転生者として信じて欲しいな・・・。」
「わわわ、し、信じます、信じますよ!」
「良かったぁ~!! 聞きたいことが沢山あるんだろう? いくらでも聞いていいからね。」
「分かりました! じゃあ遠慮なく。 ソンチョーさんってどうやって転生してきたんですか?」
「うんうん、まずはそこが気になるか。 でもね、俺は転生モノの小説とかにあるような、派手な事態、そうだな、例えばトラックに轢かれたりだとか。 そういうのではないんだよね。 俺の場合は、ただ単に夜勤終わりの昼間に寝ていて目を覚ましたら、この世界に飛ばされていたらしい、っていうパターンだね。」
「え!? ソンチョーさんもそうなんですか!?」
「も、ってことはきみも似たようなものかい?」
「はい。 僕の場合は、夜寝ていて起きたら、この世界の森の中に飛ばされていましたね。 しかも酷いことに真夜中の森の中でしたよ。」
「ハハハ。 そうだったのか、そうだったのか。 それは悲惨なこった。」
「今こうやって笑い話に出来ますが、当時はもうほんと大変だったんですよ。 それこそ初っ端からモンスターに遭遇しちゃったから、もうここで死んでしまうんじゃないかって感じだったんですからね!」
「すまんすまん。 で、そこで魔法を習得したわけだな。」
「その通りです。 もし僕が魔法の適用が無かったら、確実にあの場で殺されてましたよ。」
「運が良かったわけだ。 で、他には何か聞きたいことはあるかい?」
「ありますあります! ソンチョーさんは転生者なのに、なんでモンスターのクォーツになっちゃったんですか??」
「そんなもん、俺が聞きたいよ。 最初自分の手とか足とか見た時は、もうほんとゾッとしたもん。 でも、信じたくなくてなぁ。 だけど、池の水面で自分の顔を見た時、さすがに悟ったよ。 俺ってモンスターになっちまったんだって。」
「それはご愁傷さまで・・・。」
「で、そこからだよ。 クォーツってどんなモンスターなんだ、人間はモンスターとどう接しているのか。 色々と調べたよ。 で、、生き残るためにはどうするのが最適かを考えて、他のクォーツたちに俺が転生してきたことを打ち明けて、ついてきてくれたクォーツたちと村づくりをスタートさせたってわけだよ。」
「じゃあそれまではクォーツたちって?」
「お察しのとおり、他のモンスター同様野良モンスターだったんだよ。 でも臆病だし小さいし、俗にいうザコキャラみたいなもんだったさ。 俺はどれだけ運が無いんだって思ったさ。 でも、みんなで協力することを教えたり、狩りの方法や俺が使えた魔法何かを教えたりして、今じゃこんな立派な村にすることができて、快適生活を送れているっていうわけだよ。」
「うわ・・・ソンチョーさんって、とてつもなく過酷な転生人生を歩んでいたんですね。 尊敬しますよ! 僕がそうなっていたらきっと、早々に野垂れ死んでいるか人間に狩られて死んじゃってますよ・・・。」
「そうかな? 意外と人って、死に直面すると火事場の何たらってやつで何とかなるもんだぞ。」
いや、いくらか何でも、それにも限度があると思うんだけど・・・。
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