65.もう1人の転生者
昨日はまたまた寒くなってしまいましたね。
仕事終わりに外に出たら、寒すぎて心臓まで凍えてしまいそうでした(;^ω^)
これからしばらくは、また寒くなるようなので、みなさま体調にはお気を付けくださいね。
では、本編へどうぞ!!
「話を聞くに、今日は本当ならばこの森の奥地の調査を、もう少しやらないといけないんだろう?」
廊下を歩きながらソンチョーさんがロードさんに尋ねている。
「はい、実はそうなんですよ。」
「まあ、この周辺のことなら俺らの方が知っているから、ここらのことなら教えてやれる。 だから、今日はゆっくりしていったらどうだ?」
ロードさんが僕たちの方を振り返って、どうだろう?と聞いてくる。
僕としては、こんな森の奥地に来れることなんて、道中が危なっかし過ぎて中々無いから、是非ともソーグさんたちクォーツと話をしたりしたいので、もちろんOKだ。
それに、せっかく誘ってくれているのにそれを無下にするのは失礼だしね。
それはみんなも同じなようだった。
一応、この人たちクォーツはモンスターなので、モンスターとお喋りできるなんて、一生無いぐらい貴重なことだしね。
ということで、全会一致でソンチョーさんのお話に乗ることとした。
そうと決まれば宴会の準備だ。
この村の人も、手が空いた人から手伝いに入っている。
本当に行動が早いなぁ。
あ、ただ宴会といっても、まだコルト村に戻らないといけないし、調査中というていなので、お酒はなしだけどね。
その準備を僕も手伝っていて、椅子や机を並べていたんだけど、並べ終わってやることが無くなってしまったので、宴会が始まる前に御手洗いを借りに行ったんだ。
そして、用を足して会場の広間へ戻る途中にソンチョーさんとすれ違った。
すると、ソンチョーさんがとんでもないことを言い始めたんだ。
「ハルトくん、きみってもしかしてだけど・・・転生者か何かじゃないか?」
え? 何で突然?? それに何で分かるの??
色々な疑問と衝撃から、
「え!?・・・」
と一言発して、しばらく衝撃で固まってしまった。
するとソンチョーさんが勘違いしたのか、
「あ、え・・・、何でもない。 今のは忘れてくれ。 俺ももうボケてんのかなー、ハハハハ。」
違うんです! ビックリして黙っちゃっただけで!!
なので僕はそのことをソンチョーさんに伝える。
「あ、すいませんソンチョーさん。 突然のことでビックリしてしまって。 な、何で分かったんですか? どうして?」
「ということはやっぱり、きみって転生してきたんだよね??」
「そ、そうです。 信じてもらえないかもしれませんが、別の世界から転生してきたんです。」
もう勘づかれてしまっているし、変に隠す必要もないだろう。
そう思い、僕は正直に答えた。
「おおおお!!! 俺は信じるぞ!! 信じるに決まってるじゃないか!!」
あら? 下手をしたら警戒されてしまうかもしれないと思っていたのだけれど、その逆でソンチョーさんはとっても嬉しそうだ。
「大丈夫だよ、この感じだと他の人にはこのこと、明かしていないでしょ。 大丈夫、誰にも喋らないから。」
「わ、分かりました。 でもなんで??」
「そりゃ、勘だよ、勘。」
「勘・・・ですか。」
何か見えるスキルの様な何かとかじゃなくて、単純に勘なの!?
すると、さらに衝撃的なことを、僕は告げられる。
「実を言うとな、俺もきみと同じ転生者なんだよ。」
「えええ!? ソンチョーさんも!?」
衝撃が凄過ぎるよ。
まさか僕以外にも、この世界に転生者がいたなんて。
それがしかも、モンスター、あ、いや、クォーツなんだよ。
もうね、ビックリなこと過ぎて信じがた過ぎるよ!!
まあでも、本当なんだろうね。
そんな僕の頭の中のことなんてお構いなしに、ソンチョーさんが話しを続ける。
「まあ、この事はきみの仲間には内緒でな。 別にどうとかなるわけじゃないが、取り敢えずシーで。 あ、ただ、この村のクォーツたちには話してあるから、大丈夫だからね。」
何がどう大丈夫なのかは分からないけれど、大丈夫なのだろうね。
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それでは次話もお楽しみに!