64.ソンチョーさんの魔法
昨日時点で、14,000PVを突破しておりました~~!!!
ありがとうございます!!!
いや~ペースが早いですね~!!
ぼくは嬉しい限りでございますよ!
ありがとうございます!!!
では、本編へどうぞ!!
「畑を考えついたのって、ソンチョーさんなんですか?」
僕はソンチョーさんに尋ねてみる。
「なんだ、あんな大勢に話しかけられても内容が分かるのかい。 きみは聖徳太子みたいだね。」
ん? 何で聖徳太子を知っているのかは置いておいて、そうやって、ソンチョーから褒められた。
聖徳太子って、この世界でも有名なのかな?
その疑問はさて置かれ、ソンチョーさんがとんでもない事を言い始めた。
「それ、こんな所に立ってないで、俺の家に上がってくれ。 さあこっちだ。」
あの、僕たちだとソンチョーさんの家でも入れないんですが・・・
ここで説明しておくと、クォーツは背の低い人型のモンスターであり、そのクォーツたちが住む家々は、クォーツが暮らすことを考えて作られているため、クォーツサイズなのだ。
なので、僕たち人間では大きすぎて、家の中に入ることができないのだ。
そんなこんなで、僕たちがポカンとソンチョーさんの御屋敷の前で突っ立っていると、ようやくソンチョーさんがそのことに気が付いてくれたみたいだ。
「おお、そうだったそうだった。 きみたち人間では小さすぎたね。 今大きくするから待っててくれよ。」
今から作り直すのは無理な気がするけど・・・。
そう思い待っていると、ソンチョーさんが自分の御屋敷に向かって、両手をかざし始めた。
何をやるんだろう? と思い見守っていると、信じられないことが起こり始めた。
なんと、ソンチョーさんの御屋敷が段々段々と巨大化し始めたではないか!?
「え!? 一体何なんだこれは!?」
思わず口からそんな言葉がこぼれ落ちる。
すると、その疑問に気付いたソンチョーさんが教えてくれる。
「これは俺の魔法だよ。 凄いだろー!!」
いや、凄いだろうじゃないよ!
凄過ぎでしょ!!
こんな魔法があるなんて・・・というか、ソンチョーさんはモンスターなのに、魔法が使えるなんてビックリだよ。
「あの・・・スケールが凄過ぎて頭が追い付きません・・・。」
素直に答える。
ソンチョーさんはその回答を聞いてご機嫌そうだ。
そしてあっという間に、ミニサイズだった御屋敷が、巨大な御屋敷へと変わってしまった。
信じられない魔法だ。
他のみんなも唖然としている。
そりゃそうだよ、いくら魔法がある世界だからって、魔法だよって言われても信じがたいことだってある。
まさにそれが、今のこの瞬間なのだから。
そんなことをお構いなしに、ソンチョーさんが早く入って来いと、玄関で手招きをしている。
凄いよ、魔法も凄いし、御屋敷も貴族様の御屋敷の様に巨大で綺麗な御屋敷だ。
僕たちは我に返って、手招きしているソンチョーさんがいる玄関へと向かう。
すると、ソンチョーさんが1つ補足をしてくれた。
「1つだけ言い忘れていたけれど、この魔法はクォーツだから使えた魔法ではないんだよ。 他のクォーツがみんな使える訳じゃないから、彼らは怖がらないでやってほしいんだ。 これは俺が考えて編み出した魔法だから、俺はこうやって使えるだけだから。」
そうか、確かにみんながこんな魔法を使えるなんて言ったら、なんだかちょっぴり恐ろしいもんね。
そういうところまで頭が回るところ、さすがだなぁ。
でも、みんながみんな使えないわけでもないらしいんだ。
ソンチョーさんの元で学んだ弟子たちが何人かいるらしく、その人たちは魔法がそれぞれ使えるらしいんだ。
ただ、その魔法は、今やった巨大化の魔法とは限らないんだそうなんだけどね。
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