62.ソンチョーさんの見解
今日は何があるわけではないですが、皆さんに感謝させてください。
いつもありがとうございます!
今日も読んでくれてありがとう!
感謝の気持ちが溢れちゃいそうだったので、突然すいません。
では、本編へどうぞ!!
「ほう、やはりそうだったのか。 それじゃあ、あんなになるわけだ。」
ここからがソンチョーさんの見解のスタートだ。
「これで分かったことがある。 北の森に限らずここの森では、モンスターが発生する速度は速い方だ。 これは俺が調べた結果だ。 だが、その代わり収穫は沢山あるので、全く困りはしないけどな。 で、そんな森には、人間の冒険者連中や俺らクォーツ族が狩りのために入っていくだろ?」
「そうですね。」
「でな、あんまりモンスターの数が増えると、俺らクォーツでは相手できなくなってしまうから困るだろ。 だから、計画を立てて定期的に森に入らせるような仕組みにしてやってきていたんだ。」
あれあれ、何だか頭良すぎじゃないかクォーツって。
「だから、今までそっちの記録にも、こんなことが起きたなんて記録無いんじゃないかな。」
「たしかに、無かったよなそんな記録。」
「だが、偶然中の偶然にも、俺らクォーツも人間たちも、同時期に北の森に入らなくなってしまった。 単純なことではあるが、それが今回の事態の原因だと考えられると思うんだ。 まあ、ハッキリ言える事は、これは異常発生じゃあないなってことだな。」
クォーツ側の見解も、異常発生では無いという見解のようだね。
というか、今までこういう事が起きなかったのって、クォーツたちのおかげじゃないのかな?
人間なにやってるよ! って言いたくなっちゃうよね。
「そうなのか・・・、これは俺ら人間が招いた事態なのかもしれないな・・・。 今までコルト村の人間たちは、クォーツたちに守られていたようなものだな。」
ロードさんの言うとおりだよ。
「ソンチョーさん、お恥ずかしながら我々人間は、計画的に狩りをやっていたことなんて無かったんですよ。」
ソンチョーさんが驚いた顔をしている。
そりゃそうだろう。
モンスターでさえ、自分たちで調べて対処しているのに、そこに住んでおいて、一番脅威となってしまうであろう事態に、人間は何も対処しなかったのだから。
「そうか・・・。 これは信じられんことだが、本当なのだろうね。 だったらこれからはシフト、じゃない、計画を立てて定期的に入ってもらわないとな。」
おっしゃるとおりです。
「俺のぜん…、あぁ。 まあなんだ、記憶の中だと、冒険者がギルドに来て、依頼の紙の中から選んでいく感じのシステムじゃないか?」
「そのとおりだぞ。」
「それなら、どの森に入ったか記録を取っておいて、間隔が空いているようなら、その森の報酬額を上げてみたりすればいいと思うぞ。 まあ、それが無理ならば、定期的にギルド所属の職員たちで入っていくしかないだろうなぁ。」
詳しすぎません?この人!?
なんなら、頭の回転が早いというか、頭良すぎなんですよね。
もう、ソンチョーさんがモンスターとは思えないんだけど。
「す、すいません・・・。」
ああ、ロードさんが申し訳なさ過ぎて頭を下げている。
これでこの話題は終了となった。
ここで1つ、間が空いてしまったので、気になっていたことを聞いてみることにした。
「そういえば、ソンチョーさんたちって何でこんなに危険な奥地に村を作ったんですか?」
「ああ、そのことが気になっていたんだね。」
何か気になっていたことに気が付いていたみたいだ。
「それはね、簡単なことだよ。 浅瀬はモンスターが多くて、こんな風に大きな村を作れないじゃない。 で、中腹だと普通に人間たちが入って来れちゃうじゃない。 俺たちは人間たちに危害は加えないけれど、人間たちからしたら、俺たちもモンスターと一緒に思えるじゃん。 だから、そうなっちゃうのが嫌だから、自然とここになったというわけだよ。」
「なんか僕たち人間が追いやっちゃったみたいになって、すいません。」
「いや、別にいいんだよ。 結果的にはこうやって、お互い平和に暮らせているんだから。」
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