60.老人クォーツのソンチョーさん
60話まで来ましたよ!!!!
凄い!!投稿開始から60日間、休まず毎日投稿継続出来ました!!
まだまだこれからです!!
駆け抜けろ!!
では、本編へどうぞ!!
老人のクォーツが僕たちの元へ向かって歩いてくる。
一体目的は何なのか分からないのが怖い。
取り敢えず僕は周囲の警戒を怠らない様にしよう。
そうしてしばらく待っていたが、老人のクォーツが僕たちの目の前に来るまで、結構な時間が掛かった。
これ、本当のお爺ちゃんなんじゃないかな?
そんな風に思えてちょっと安心していたけれど、やっぱり警戒はしとかないとね。
すると、その老人クォーツが僕の方を向いた。
ん? 僕ですか??
カツカツと2歩僕に向かって進んでくる。
そして、僕の目の前に立ち僕の顔を覗き込む。
正確には、その様に見えるだけで、背丈が小さいうえに、腰が若干曲がってしまっているので、普通に見上げているだけなのにそう見えちゃうんだろうね。
そして、下から上まで見終えたあと、僕に向かって話し掛けてきた。
「君、名前は何て言うのかい?」
ん? あれ? 今、この老人クォーツさん、人間の言葉喋ったよね??
モンスターってそもそも、人間の言葉って話せるの??
それとも、クォーツが人型のモンスターだからかな?
でも、そもそもの話、モンスターと人って、人と人が話すように、普通にコミュニケーションが取れるようなものなんだろうか??
そんなすごく沢山の疑問が浮かぶけれど、せっかく話し掛けてくれたのもあるし、ちょっと間が空いちゃって老人クォーツさんに心配そうな顔をされてしまったから、質問に答えてあげる。
「あわわ、僕はハルトって言います! お爺さんは?」
「おお! 良かった良かった。 通じてたか、うんうん。 君はハルトというのかい。 良い名じゃないかい! 俺はソンチョーだよ。」
「この村の村長さんなんですね!」
どうやらこのお爺さんが、この村の村長さんらしいんだ。
「あ、いや、ちが・・・違う事はないんだがなぁ。 名前がソンチョーで、役職も村長だ。」
「あ、あら。 すいません、そうだったんですね。 ソンチョーさん、よろしくお願いします!」
お名前がソンチョーさんだったんだね。
あれ、これ普通にコミュニケーション取れてるんじゃない??
何だか老人クォーツさんこと、ソンチョーさんはウキウキしている感じで、何だか嬉しそうだ。
きっと、人間と普通に話せたことが嬉しいんだろうね。
ここで僕は確信したよ。
ソンチョーさんは悪いモンスターじゃないんだなって。
すると、ソンチョーさんが再び話し掛けてくる。
「ハルトくん、この人たちは君の仲間かい?」
「あ、そうですよ。 こっちがハシュードさんで、こっちがロードさん、こっちがカイトで・・・」
みんなのことを紹介する。
「うんうん、皆さん、俺はソンチョーです。 できれば仲良くしてほしいんです。」
みんなが自分でも自己紹介をしていく。
うんうん、突然の衝撃過ぎる事態でビックリしちゃったけれど、なんだか良かったなぁ。
ここに住んでいるのが、クォーツたちだという事は、話しながら分かったんだ。
だけど、なんでこんな良いモンスターが、こんな森の奥地に村まで作って住んでいるんだろう??
でも、こうやって話せるので、真相は本人に聞いてみよう!
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それでは次話もお楽しみに!