59.謎の小さな村
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クォーツという人型のモンスターが逃げ去った後しばらくして、僕たちは再び歩き始めた。
ここからは魔法が解禁だ!
本領発揮である! ただ、調子に乗り過ぎて昨日みたいなことにはならないように注意しよう。
なので、ここからは昨日同様の陣形に戻る。
ただ先頭は、今日はやたらと運の良いロードさんだ。
スタスタスタスタ
どんどん先へ先へと歩いていく。
今のところ、モンスターとは出遭っていない。
うんうん、順調順調!!
そう思って進んでいくと、何やらモンスターの話し声や、何かが慌ててせわしなく動いている様な音が聞こえてきた。
そして、その声や音のする方へ進んでいくと・・・
「え・・・!? な、なにこれ!?」
開いた口が塞がらない。
そこで僕たちが見た光景は、誰もが目を疑うものだった。
森が切り拓かれており、そこに背丈の小さな家々が立ち並んでいた。
まさに、小さな村そのものだ。
僕が少し背が高くなったかのような錯覚をしてしまうよ。
でも、それよりも僕には気になる事があった。
何でこんな所に村があるのか?だ。
まさか、森の奥地と言われるこんな危険どころではないようなところに、人が住んでいるなんて、どう考えてもあり得ない。
なので、これが何なのかロードさんに聞いてみたんだ。
「ロードさん・・・これって??」
「す、すまん・・・。 こんなの記録にねぇよな・・・? 俺にも分からねぇ。」
え? ロードさんも分からない・・・ってことは、冒険者ギルドにも報告が上がっていないものを発見したってこと!?
でもこれ、何だか大昔の廃村とかじゃなくて、今も家が新しく建てられたりして、使われ続けているように、僕には見えるんだけど・・・??
そうなのだ。 中には古い家もちらほらあるが、真新しい家から、生活感のある様な家、建てられて数年程度の様な家まで様々あるのだ。
誰が一体、何の目的で、こんな危険な所に家を??
そう思い、その場で呆然と村の家々を眺めていると、突然、その家の中の一番大きくて立派な家の扉が開かれた。
そうして外に出てきた人物は・・・またしても目を疑うものだった。
それは、つい先程、森の奥地へ入ったばかりの時に出遭って逃げ出して行ったモンスター、クォーツだったのだ。
だが、先ほど出遭ったクォーツは若い青年の様な顔立ちをしていたが、現在僕たちが見ているのは老人の様に顔や肌にシワのあるクォーツだった。
他の家々からは、姿は見えないものの、ヒソヒソと喋っている様な声が聞こえる。
やはり、この村には住んでいる人なのかモンスターなのかが居るのは、確実なようだ。
ただその人たちは、家の中から出てくるような気配はない。
そう考えている間にも、老人のクォーツは一歩一歩僕たちの方へ、整備された石畳の道を歩いてくる。
見た感じでは、こちらに攻撃をしてこようという気は感じられないが、一体何なのだろう?
老人に見せかけて懐に入った所で、グサッとやる戦法なのだろうか?
老人なのは本当だけれど、そちらに気を向けさせている間に、後ろに何人かが回り込んでグサッとやるつもりなんだろうか?
全く読めないところが本当に怖いよね・・・。
一体何をしようと言うのか・・・
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