56.森の奥地の危険性
今週は小人先生は非常にお疲れでございます。
週末ぐらいは平和でありますように・・・。
平和な朝からしばらく、僕は本格的に起きる事にしたんだ。
まだ早いのにみんな集まっちゃってたし、部屋から出て行かないから寝れないんだもん。
という事で、今日はみんなで、ギルドの食堂で朝食です。
朝食は、ソーグさんの取り計らいにより僕らはタダにしてもらえた!
まあ、目玉焼きとパンなので、そこまで値段もしないんだけどね。
でも、タダ飯ほど美味しいものはないよね!
みんな大満足で完食していました!
もちろん僕もだよ!
ということでお腹いっぱいになった僕たちは、机に突っ伏して、時間まで寝ていることにした。
やっぱり朝早すぎたから、眠かったんだよね。
そして、しばらく爆睡していると、時間になったようで、珍しく先に起きていたカイトに起こされて、みんなでいつもの広い部屋に入っていった。
今日は森の奥地の調査になる。
さっきまでとは違い、みんなの緊張感が伝わってくる。
僕なんて相当ヤバいよ。
昨日あんなになったのに、今日はそこより奥地へ行かないといけないのだ。
緊張しないわけがないよね。
たぶん、辿り着くまでだけでも大変だからね、想像するだけでも過酷そうだ。
そんな重い雰囲気の部屋の中に、ソーグさんが入ってきた。
あまりにみんなが緊張しているので、部屋に入ってきた瞬間、ソーグさんが少し驚いた表情を浮かべていた。
その後ろから部屋に入ってきたサリーさんも、同じような顔をしていた。
「あのぉ、何だかみなさん、雰囲気が重くありません??」
「そうじゃぞ。 いつもと違い過ぎて驚いたぞい。」
やっぱり驚いていたようだね。
まあ、昨日なんてずっと話していたからね、違いがあり過ぎたよね。
「ま、まあよいよい。 今日は特に、このぐらい緊張感を持ってくれていた方がよいのでのぉ。」
「で、ですねソー爺。 じゃあ、説明を始めますか。」
「じゃな。 今日はお主たちに、森の奥地の調査をしてもらおうと思う。」
みんなが声を出さずにコクンと頷く。
僕もつられてそうしたけどさ、もう緊張感半端ないよ。
どこかの軍隊みたいだよ。
「では、大まかな流れを説明するぞ。」
コクン。。。
「今日は森の奥地の調査をしてもらうわけだが、まずはそこまで向かってもらう必要がある。」
コクン。。。
「でじゃ、そこまで向かうだけでもかなり大変な道のりになるはずじゃ。 その覚悟は今から持っておいておくれ・・・と言うつもりじゃったが、もうその必要は無さそうじゃな。」
ソーグさんが一呼吸置く。
「でじゃ、その道中じゃが、危険になれば仕方ないが、極力戦闘は避けるように進むことをお勧めしたいと思う。 というのも、森の奥地に行けば、更に更にモンスターは強くなっておる。」
コクン。。。
「じゃから、ハルトくんは昨日味わったと思うんじゃが、途中で体力切れになるなんて事態になれば、昨日はまだ良かったんじゃが、奥地となれば話は変わってくるからのぉ。 最悪の場合、その場に置いて行かれても文句は言えんと思っておくべきじゃ。 じゃから、極力体力は残しておいて欲しいというわけじゃ。」
みんなの表情がキリっとした。
理解したという表情だろう。
僕も気を付けないといけない。
昨日は運良く生きていたが、今日はそうはいかない可能性が高いからね。
体力温存、特に魔力は極力温存だ。
その為には、今日は奥地に辿り着くまでは出来るだけ、剣術で切り抜けるしかなさそうだね。
まあその前に、極力戦闘を避ける事、だったね。
今日の打ち合わせはこんな所でお開きとなった。
いざ、森の奥地の調査に出発だ!!
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