54.ここはどこ?
ここはどこ?ぼくは誰!?
どうも小人先生です!
いつも本作を読んでくれてありがとう!
これからもよろしくです!
「あれ? ここはどこ??」
辺りを見渡してみようとするが、真っ暗で何が何だか全く分からない。
ただ、僕が今いるのは固い地面の上ではなく、どこかのベッドの上のようだ。
誰かがここまで運んでくれたのだろう。
その間、どうやら僕は、気を失ってしまっていたらしい。
みんなは大丈夫だったのかな?
みんなは無事なのだろうか?
フクロテイガーはどうなったんだろう?
色々な疑問が浮かんでくる。
それに、僕はなんで気を失っちゃったんだろう??
すると、扉が開いて誰かが部屋?に入ってきた。
それが誰かは、その人が持ち込んだランプが部屋に入ってきたときに分かった。
その入ってきた人は、冒険者ギルド支部長のソーグさんだった。
僕が目を覚ましているのを見て、驚いていたようだ。
僕も変な人が入ってきたんじゃないかなって思って、怖くてビックリしちゃってたんだけどね。
そうやっていつでもビックリしているわけにもいかないから、ソーグさんが話し掛けてきた。
「どうじゃハルトくん? 身体の調子は大丈夫かのぉ??」
「ソーグさん?? 僕はどうしてしまったんでしょうか?? それに、みんなは??」
「そこから分からないのかい、結構重症じゃのう。」
「重症??」
「あ、いや。 こっちの話じゃ、気にせんでも大丈夫じゃよ。」
ん? 大丈夫・・・なのかな??
「でじゃ、ハルトくん。 君がフクロテイガーと対峙したときに、魔法を使った事は分かるかの?」
あ、僕が何か言う前に話し切り替えたよ。
まあいいけれどさぁ・・・、気になるじゃん。
「あ、はい。 僕が魔法を使って倒そうとしたところまでは分かります。」
「その後はどうじゃ?」
「そこで気を失ってしまったようで・・・。」
「そうか、じゃあそこからじゃな。」
「はい。」
「お主が放った水魔法のジェット噴射した鉄砲水じゃが、ヤツの首根っこに見事的中したぞい。」
「ちゃんと当たってはいたんですね。 外れていたら魔法使い失格だなって思っていたので。」
「あの緊迫した状況でさらに気を失いながらじゃ。 逆によう当てたもんじゃよ。」
「そ、そうですか。」
「でじゃ、それだけじゃないぞ。 そのお主が放った魔法でじゃ、フクロテイガーの首が折れて、奴を倒せたんじゃぞ。」
「え? えぇえ!? 僕のあの技でですか!?」
「そうじゃぞ。 じゃが、聞いただけの話じゃが、とんでもない威力と量じゃったようじゃないか。」
「イメージ的にはそこまで・・・。」
「まだ制御が上手くできとらんのじゃろうよ。 そんな技を使えば、こんなことになるのも納得じゃぞ。」
「すいません・・・。」
「いやー、別に怒っとらんからの。」
「はい。 ちなみに、その後みんなは?」
「お主のことはカイトくんが背負って来おったよ。」
「カイトがですか。 後でお礼を言わないと。」
「そうじゃな。 でも、最初お主が背負われているのを見て、わしもそうじゃし、ギルドの職員たちは焦ったぞ。」
「す、すいません。」
「じゃが、魔力が切れただけと聞いて安心したぞ。 良かったわいほんと。 死にでもしたかと思ったんじゃぞ。」
「なんかすいません・・・。」
「でじゃが、お主が気になっておる一緒に行った衆じゃが、お主がフクロテイガーを倒したことで、みんな無事に帰って来おったぞ。」
「そうですか! よかったぁ~!!」
みんな無事で本当に良かったよ。
「まぁ、元気になったようじゃしもう大丈夫そうじゃな。」
「あ、ちなみにここってどこなんです?」
「お? ここかの、ここは冒険者ギルドの2階の職員寮じゃぞ。」
「そうでしたか。 どこなのかなーってずっと気になっていて。」
「ホホホ、言っとらんかったわしも悪かったのぉ。 まあ、今日はここでゆっくり休んでいくがよいのじゃ。 じゃあの。」
「はい! ありがとうございます!!」
そうしてソーグさんが部屋から出て行った。
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