41.森の浅部分の調査
ぬ、もう7時半だ!?
何とか今日投稿話分書き終わりました~。
「ハイベアーを倒せるなんてなぁ、やっぱり魔法使える奴は強いなぁ。 凄いぞ!」
「いえいえ、1人じゃ絶対無理でしたよ。 2人で協力したからですよ。」
そうなのか? という顔で覗き込んでくる門番さん。
まあ、そこはそれで終わった。
さて、現在はこれ以上森の奥へは進まず、横方面に進んでいる。
というのも、元々告げられていた作戦に則っているだけなのだ。
という事で、横へ横へ進んでいく一行。
その最中、度々モンスターが襲い掛かってきたが、昨日の様に囲まれるような事態になったり、常に襲い掛かられたりなどはしなかった。
その結果、僕たち魔法組も本格的に戦闘に参加する事になった。
「ラスカくん! 左のフクロオオカミをお願い!」
「うん! じゃあハルトくんは、ビーデルラスカと戦っているエイムの援護をしてあげて!」
「分かったよ!」
そんな感じで、だいぶチームプレー感が出てきた。
「エイムくん助けに来たよ! そいつから、少しだけ離れられない?」
「何とかやってみるよ。 こいつすばしっこいけど!」
そうしてしばらくチャンスをうかがっていたエイムくんが、ビーデルラスカが飛んできた隙を突いて距離を取った。
その一瞬の瞬間、僕は魔法を発動させ、火の壁でビーデルラスカを囲う。
そして、その火の壁から幾つかの火の玉を作り出し、ビーデルラスカに向かって降り注がせる。
瞬間、ビーデルラスカの悲鳴が聞こえたが、次第にその声は消えていった。
ビーデルラスカの討伐に成功した。
「助かったよハルトくん。 ありがとう!」
「うん!」
そんなこんなでその後も調査を続け、程よく狩った所で今日の調査は切り上げる事とした。
結局モンスターの数は正常そのもの、異常が無かったためだ。
なので、僕たちは森の出口を目指して歩いているのだ。
「ラスカくんって強いんだね!」
「そんな事無いよ。 そんなこと言ったらハルトくんの方が強いって!」
「いやいやそんな事無いって、ラスカくんの方が!」
「いやいやいやいや、ハルトくんの方が強いに決まっているんだ!」
もうこれ、どこかの芸人のネタにありそうだよ。
でも、そんなに謙遜しなくてもいいのに。
僕はラスカくんのこと、ほんとに強いと思うもん!
だから結局、僕とラスカくんは、森の出口近くに着くまで、ひたすらこのやり取りを続けていたんだ。
さあ、森を抜けた一行は、今日の調査の報告をするために、冒険者ギルドへと向かっていた。
流石にその道中までは、例のやり取りは続かなかった。
結局2人とも強いよね、ってことで程よく締まったからだ。
なのでその道中は、僕とラスカくんの話が終わるまで待っていたエイムくんを交えて、色々とワイワイと話をしながら歩いて行ったんだ。
もう森は抜けているから、幾ら話していても大丈夫だしね。
結局なんだかんだで、今日は2人とかなりの親交を築くことができた。
何よりも重大な収穫だよね。
そうしてワイワイ話していたので、気付かぬうちに冒険者ギルドに到着してしまった。
今日はお昼以降から動き出しているため、非常に早すぎると思ったけれど、もう夕日が出ているようだ。
そして、今回はロードさんが冒険者ギルドの扉を開く。
「帰ったぞー!!」
いやいや、まだ中にも入ってないじゃん、叫ぶの早いよ。
結局あれだけワイワイ話していたので、僕らが一番テンションが高いのかと思ったけれど、それは見当違いだったみたいだね。
ロードさんが一番テンション増し増しだったようだ。
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