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38.調査の説明

 少し長かったらごめんなさい。


 会話の内容が僕の脳内で弾んでしまいました。


 言われた部屋に入り雑談しながら待っていると、冒険者ギルド支部長のソーグさんを先頭に、サリーさんが入ってきた。


 「おはよう皆さん。」


 「おはようございます。」


 ソーグさんに朝の挨拶を返す。


 「さて、今日はいよいよ調査当日じゃ。 ところで、昨日はよく眠れたかな?」


 「はい、おかげさまで!」


 実際、昨日もらったポーションが無ければ、痛みで快眠などできなかっただろう。


 なのでこれは事実、本当に感謝しているのだ。


 そうそう、あのポーション、少しだけでも効果絶大だから、少し付けただけでまだまだたっぷりと残ってるんだよね。


 だから今日もケガをしたら、これを使わせてもらう予定なんだ。


 「そうか、それなら良かったよ。 では早速じゃが、今日お主達には西の森の調査を担当してもらおうと思うんじゃが、大丈夫かのぉ?」


 「はい! 問題ありません!」


 ここは代表でハシュードさんが答える。


 ハシュードさんって、商人なんだけどね(笑)


 なんだか冒険者かのごとくやる気満々だ。


 「そうかそうか、いい返事じゃ。 では、北の森の様になっているといけないからのぉ。 お主らと共に調査にあたってもらう仲間を用意したんじゃ。 いいぞ、入っておくれ。」



 「失礼するぜ!」


 ガチャッ


 そうやって入ってきたのは見慣れた顔というか、昨日助けに来てくれたロードさん達門番の人達だった。


 「ロードさん!」


 「おお、頼んだぞハルト。 昨日みたいに魔法ぶちかましてくれよ!」


 「はい!」


 「あとな、この2人も一緒に行くからよろしくな。」


 薄青い色の髪をした青年が2人、ロードさん達の後から部屋に入ってきた。


 「エイムです、よろしくです。」 


 「ラスカです、よろしく!」


 2人とも爽やかな感じで、気が合いそうだ。


 変な人じゃなくてよかった。


 「俺はハシュードって言います。 商人をしています。」


 「俺はカイトです。 よろしくね。」


 「僕はハルトです。 よろしくお願いします!」


 各々自己紹介を済ませる。


 「さて、全員揃ったようじゃのぉ。 では、説明を始めるぞよ。」


 各々席に座る。


 「繰り返しになるが、今回お主達には西の森の調査を担当してもらう。 ちなみにじゃが、他の森には別のグループが同時進行で調査に入るようになっておる。」


 「はい。」


 「この調査は、数日間に分けて行う事としたんじゃ。 まず今日は、森の浅い部分の調査じゃ。 何かおかしな部分が無いかを調査してもらう。 そして明日、森の中腹。 明後日は森の奥地で同様の調査を実施してもらう。」


 ソーグさんが一呼吸置く。


 「そして、他の森の状況を合わせて異常が見られなかった場合、これはモンスターの大量発生ではないという事が判断できるわけじゃ。」


 大量発生とは、突然何らかの原因で、一気にモンスターが大量に発生する異常事態のことだ。


 通常森には、定期的にモンスターを狩りに冒険者が入るが、今回は偶然狩りに入った冒険者が長い期間いなかっただけで、通常通り徐々に増えただけである事が分かれば、それは大量発生ではない事が証明できる。


 ただ逆に、他の森にも同じような事が言えたならば、最近冒険者が入った記録がある以上、大量発生である可能性が高くなるというわけだ。


 ソーグさんが話しを続ける。


 「モンスターの大量発生でなかった場合、その翌日に、各方面の調査隊に合同で北の森に入ってもらい、増え続けた北の森のモンスターを駆除してもらおうと思うんじゃ。」


 確かにそうだよね、北の森のモンスターをこのままにしておいたら、僕らみたいに入って行って、大変な目に遭ってしまう冒険者が出ちゃうからね。


 すると、ここでサリーさんに話しのバトンがタッチされた。


 「ここで幾つか注意事項があります。 まず1つ目ですが、今回は大グループでの調査です。 当たり前ですが普段とは違いますので、連携をよく取り、仲間への誤射にはご注意ください。」


 これは当たり前だよね。


 モンスターを見付けて走って行ったら、仲間が遠距離攻撃を放っていて、それに気付かず突っ込むなんてこと、実際あるらしいし。


 「2つ目に、基本的には単独行動はしない事。 これは、皆さんの身を守るために大グループを組んでもらっているので、お願いします。 3つ目に、これはご存知かもしれませんが、ここの森は奥に行くほど、高ランクのモンスターが住み着いています。 なので、2日目3日目は特に注意して、調査に挑んでください。 くれぐれも無茶はしない様に。 注意事項はこのぐらいです。 分かりましたか?」


 「分かりました!」


 「了解だ!」


 各々返事をする。


 さて、早速調査の開始だ!


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


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