35.ソー爺の考察
2020年2回目の更新です。
そしてそして、昨日遂に5,000PVを突破致しました!!
記念すべき日に、最高のお年玉のプレゼントをありがとうございました!!
ちなみに、この35話目で50,000万文字を突破です!!
さあ、今年も頑張りますよ!!
しばらくすると、サリーさんが冊子を持って戻ってきた。
「ソー爺、やはりここ数カ月、北の森に生息しているモンスターの依頼を受注した冒険者はいなさそうです。」
「そうか。 ちなみにじゃが、他の方角の森はどうじゃ?」
「西・東・南の森は数日から2週間以内に立ち入った者がいるようです。 その時には特に、モンスターが大量にいるなどの報告は無かったようです。」
「そうか。 じゃとすると、他の方角の森を調査させねばまだ正確には言えんのじゃが、今回の北の森の件、大量発生の様な事態ではないのかもしれんな。」
「ええソー爺、門の番をしていても、北の森に行くという奴はこいつら以外に、ここ最近でも記憶に無いからなぁ。 そうであってもらいたいもんだ。」
「じゃな。 まあ、今日は今から招集しても何も出来ん。 それに、少しでも戦力が欲しいのじゃから、こやつらの回復を待って、明日の昼から調査開始といこうかのぉ。 どう思う?」
「私もその方がいいと思います。 もしもの場合も考えると、それしかないかと。」
「という事でじゃ、お主らにも協力してもらいたいから、今日は休むんじゃ。 いいの?」
「分かりました。 ゆっくり休んで、明日に備えさせていただきます。」
「うむ、いい返事じゃ。 では今日は、これにて終了とするかのぉ。」
「了解です。 では今日はお疲れさまでした。 ゆっくりお休みになってください。」
「でわまた明日じゃの。」
そう言って、ソー爺こと、ソーグさんは部屋を出掛けたところで思い出したように話し出す。
「おっと、そうじゃサリーよ。 この者らに治癒のポーションを人数分3つ、支給してやってくれぬかのぉ。 この事態を報告してくれたギルドからのお礼として。」
「分かりました。 皆さん、そういう事ですので、こちらで暫くお待ちください。」
これはラッキーだ。
ちょうど切らしてしまっていたこともあるし、何より全員このボロボロ状態だ。
しかも、あんな高いもの、僕には買う事も出来ないしね。
そうしてしばらくすると、旅の道中で盗賊に襲われケガをしたときに、ハシュードさんがくれたサイズよりも大きな瓶に入ったポーションを3つ抱えたサリーさんが部屋に入ってきた。
あれ? あのときハシュードさんがくれたサイズで10万Yとか言ってなかったっけ??
気のせいかな??
そんな事を考えている僕をよそに、サリーさんは2人にそのポーションを渡していく。
「おーい、ハルトくん?? もしもーし??」
「うわっ!?」
顔が近すぎてビックリしてしまった。
「ふふ、大丈夫ハルトくん? 何だかボーっとしていたようだけど。」
「あわわ、いや、ちょっと考え事をしていて。 そのポーション、こんなに貰っちゃっていいのかな?って。」
「いいのよ~、ソー爺がそう言ってるんだから。 それに、それぐらいの功績よ、あなた達の発見は。 その発見が無くて、子供たちが森に遊びに入ったりとか、薬草探しに初心者冒険者が入ったりしていたら、きっと生きて戻ってくることはないんじゃない? それを考えれば、ソー爺は村長でもあるんだから、その感謝の印としてでもあるんじゃない? ね。」
「そうですね、言われてみればその通りです! ありがたく頂戴します!」
「うん! でも、その分明日は頑張ってもらうわよ! いいわね??」
「分かりました! 精一杯頑張ります!!」
「その言葉が聞けて安心だわ。 さあ、じゃあ明日に備えてゆっくり休んでね!」
「はい! ありがとうございました!」
そう言って僕たちは、宿への帰路についたのだった。
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それでは次話もお楽しみに!