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175.形勢逆転

 これからしばらく雨の日が続く予報・・・

 エアコンが無い部屋で窓が開けられないのは地獄です・・・。


 あ、ではでは本編へどうぞ!!


 「はぁはぁはぁはぁ・・・」


 「グルグァァァァ!!!」


 今となってはもう僕の魔法は全くの効果もなく、どんどんと距離を縮められるだけとなっていた。


 その距離はもう、カイトにおぶわれた僕とハイベアーがお互いに手を伸ばせば当たるんではなかろうかというほどの近距離だ。


 このままでは喰われる!!


 そう思った僕はイチかバチかの勝負に出ることにした。


 僕の足! 頼む! 動いてくれよ!!


 そう願い瞬間、僕はカイトの背中から左側の真横に大きく飛んで飛び降りた。


 そして、僕はそれと同時に通り行くハイベアー2体の横腹目掛けて、思いっ切り火の魔法を発動する。


 これさえも避けられるというならば、僕はもう一巻の終わりだっただろう。


 だがしかし、さすがにこれには今まで同じ攻撃は避け続けられたハイベアーでも、避けることは出来なかったようだ。


 2体のうち手前にいた1体がズドンッと前方に滑りながら倒れた。


 もう1体の方は未だ立ったまま耐えていたが、確実にダメージはあったようだ。


 そして、幸いな事に僕の足もようやく元通りに動くように戻っていた。


 そうして足が動くことを確かめていると、カイトの声とともに倒れながら吹き飛ばされた方のハイベアーの叫び声も聞こえてきた。


 さすがはハイベアーだ。


 残念ながら、この程度で死んでしまうほどもろい身体つきはしていないようだ。


 あの倒れ方ならと期待はしていただけに残念だ。


 だが、未だ立っている方のハイベアーの消耗具合やダメージの様子を見ても、吹き飛ばされた方のハイベアーは相当な消耗とダメージを負っていることは間違いない。


 これならカイトと2人でなら倒すことは容易なはずだ。


 僕は立って耐えている方のハイベアーに警戒しながらカイトの方に近づいていく。


 「カイトー!」


 「ハルト、お前足が動くようになったのか! しかも今の一撃、かなりな有効打になったんじゃないか?」


 「そのとおりさ。 そっちの立っている方もあんな感じだよ。 吹き飛んで行った方はもっとダメージを与えられたはずだよ。」


 「そうか! なら俺たちで!」


 「うん! 倒せると思う!」


 「だな! じゃあいっちょ片付けるか!」


 「うん、行こう!」



 形勢逆転!


 まず僕たちは耐えて立っていた方のハイベアーに向かって攻め始める。


 僕が走りながらハイベアーに魔法でダメージを与え続けながら注意を引き付ける。


 そこにカイトが回り込んで、ハイベアーの喉元目がけて斬撃を繰り出す。


 だが、さすがにそんなに上手くはいかないか。


 その攻撃は寸でのところで躱されてしまった。


 だが、全く意味がなかったわけではない。


 避けたことにより剣が喉元ではなく左目に直撃し刺さったのだ。


 その瞬間、ハイベアーが痛そうな悲痛な悲鳴を上げ、その場でジタバタともがき始める。


 そしてしばらくすると、痛さに耐えきれなくなったからかその場に倒れながら藻掻いていた。


 そこにカイトが慎重に近付き、喉元は地面側にあって突けないので、急所の後頭部に剣をグサリと突き刺して、今度こそ息の根を止めたのだった。


 「どう、カイト?」


 「うん、殺れたぞ!」


 「良かった!」


 「うん! じゃああと1体も同じように倒すか!」


 「だね。」


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


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