表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
166/179

166.まさかのお休み

 「すいません、あのぉ~・・・。」


 受け付けカウンターの前で待っていると、先ほどの案内してくれた冒険者ギルドの職員さんが戻ってきたようだった。


 「あ、はい。」


 「あのぉ、お待たせして大変申し訳ないんですが・・・。」


 「はい。」


 「その・・・お受けいただいた洞窟住居の拡張作業なんですが・・・。 ごめんなさい! 今日お休みのようでして。 ほんとにすいません。」


 職員さんはホントに申し訳なさそうに頭を深々と下げていた。


 あまりに何度も頭を下げて謝られるので、なんだか僕たちが太刀の悪いお客さんで、よくネットで騒がれるように「おらもっと謝れよ! 土下座だ!」なんて言っているような感じに周りにの人たちから見られちゃってそうだよ。


 だから僕もカイトも慌ててそれをやめさせたんだった。


 「も、もう分かりましたから! だから謝らないでくださいって。 ほら、周り見て見てくださいよ~。 なんだか僕たちが職員さんに意地悪して無理矢理謝らせているみたいに思われちゃってますよ絶対・・・。 ね、だからもう大丈夫ですから!」


 「あ・・・。」


 そうして職員さんは涙目になりながら顔を上げ、周りを見渡した。


 そして・・・


 「あ、あわわ。 うわぁ、ほんとにすいません!!」


 「だからいいですから!!」


 こんな謎な攻防を数分繰り返したのだった。



 「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ。」


 「ふぅ~、落ち着きましたか?」


 「は、はい、なんとか。」


 「よかったよかった。 どうなっちゃうかと思いましたよ。 ハハハ。」


 「ご迷惑おかけしてしまって・・・。」


 「大丈夫ですよ。 みんなの誤解も解けたようですし。」


 「そう・・・ですか。 ならよかったです。」


 「あ、それはそうと洞窟住居の拡張作業の話ですがどうですか?」


 「あ、そうでしたそうでした。 えっと、その件なんですが先ほど伝えたように今日の作業はお休みのようでして、さらに調べてみると明日ならば作業があるということでしたよ。」


 「ほんとうですか! よかった!!」


 「お! じゃあ明日でもいいよねハルト!」


 「うん、明日でも全然いいですよ!」


 「あーよかった。 じゃあ明日の参加者の中に入れておきますね。」


 「お願いします!」


 「えっと、明日の集合時間はっと。」


 ペラペラペラペラ


 予定帳のようなものをめくりながら確認している。


 「あったあった。 えっと、明日の集合時間ですが朝の10時ごろにお願いします。 だいたい太陽がこのぐらいの高さの時間ですね。」


 そうしてメモ帳にサラサラと図を書いてくれた。


 「ありがとうございます。 分かりました、それまでにはここに来ているようにしますね。」


 「お願いします。」


 「あの、あと今日なんですが何か依頼を紹介してもらえませんかね? 何でもいいんです。 冒険者ギルドとしてこの素材が特に欲しいだとか、この薬草が足りていないだとかほんとに何でもいいので、オススメありませんか?」


 「うーんそうですね。 それでしたら選んで参りますのでちょっとここでお待ちいただけますか? 待たせてしまってばかりで申し訳ありませんが・・・。」


 「いいですよいいですよ。 僕たち紹介してもらえて助かりますから。」


 「そう言って頂けると助かります。 では持って参りますのでお待ちお下さい。」


 「はい、お願いしますね!」




◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


 作品が気に入って頂けたら、ブックマーク、感想、評価をお願い致します。

 ブックマーク、感想、評価を頂けますと励みになります。


 評価ボタンは、本作各話の最下部に設置されておりますので、宜しくお願い致します。


 それでは次話もお楽しみに!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ