161.噴水??
実は昨日、非常に嬉しいことがありました!!
なんと、当サイトである小説家になろうと、カクヨムでのPV数の合計が10万PVを突破致しました~!!
凄い!!ありがとうございます!!
小説家になろう単独での10万PVまではまだあと少しなので、今年中に達成できるように頑張っていきたいと思います!!
では、本編へどうぞ!!
素材の買い取り査定にはまだまだ時間が掛かるので、もうしばらく冒険者ギルドの中を探索してみることにした。
ホントに広いのでいくらでも時間が潰せそうだよ。
「カイトー、こっち行ってみよう!」
「うん! 行こう行こう!」
まるで子供の頃になったような気分で探検していく。
「わぁ見て見てカイト!」
「ま、待って待って。 なになに?」
「う、うわぁ。 すごく綺麗だねこれ。 なんで建物の中にこんなものが? 今まで気が付かなかったよ。」
そこには建物の中だというのに噴水があったのだ。
信じられない。
まず建物の中にあることもそうだけど、ここは元の世界とは違うのだ。
元の世界では電気を動力にして水を汲み上げて噴出すればいいと思うんだけど、この世界じゃそんな風には当然だけどできない。
だから、どういう原理でこうやって水を吹き上げれているのかが分からな過ぎなんだ。
まあそこはコルト村の宿のお風呂の件もあるし、そういった魔道具があって応用しているだけなのかもしれないしね。
あんまり深く考えても難しくて答えなんて出ないだろうし、考えるのはよそう。
そう思って純粋に噴水を眺めてみるけれど、ホントに美しいね。
大きな公園とかだと結構あるから見慣れてしまって、いつの日からかそこにあるのが当たり前になってしまっていて感動しなくってしまっていたけれど、こうやって異世界にまで来て見るのは格別だね。
だって、ホントに美しいんだよ。
感動しないわけがないもん。
そうしてその場に立ち尽くして眺めていると、暇なのかな? さっきの独特なセンスの貼り紙を描いたと言っていたギルドの職員さんが、またしても話し掛けてきた。
「おお、さっきの子たちじゃないか。 今度はどうしたんだ? ん? 噴水かぁ。 珍しいだろ、それも建物の中にあるなんてな。」
「はい、感動しちゃって眺めていました。」
「そうかいそうかい。 でも、この噴水は眺めるだけじゃないぜ。 あそこの人、見てみなよ。」
「あそこの人ですか?」
そう言われたので、僕たちは噴水の側に歩み寄る男性を眺めてみた。
すると・・・ん? なんでだろう? 噴水に背を向けだしたぞ。
「え、何をやっているんですか?」
なのでこう聞いてみたんだけど・・・。
「いいから見てなって。」
と教えてくれなかった。
なのでその男性を再び眺めてみると、何やらカバンの中をガサゴソとして何かを探しているようだった。
これが何だと言うんだろう?
そう思いながらも言われるがまま眺め続けると、その男性がカバンから1枚のコインを取り出していた。
ん? 何でコインを?
そう思いながらも眺め続けると、なんと、僕の見たことのある光景が目の前で演じられたのだった。
その男性は、噴水に背を向けた状態のままで何かを言いながら、その手にしたコインを振り返ることなくバックハンドで噴水に向かって投げ飛ばしたのだった。
これはもしや??
「見たかい今の? うちのこの噴水ではああやって願いを言いながら噴水にコインを投げ入れると、その願いが叶いやすくなるっていう言い伝えがあるんだよ。 まあ言い伝えだから100%保証しますってわけじゃないけどさ。」
「は、はぁ。」
「でも、うちは冒険者ギルドだろ。 だから冒険者たちはああやって狩りや任務、旅の安全を祈っていくんだよ。」
これ、僕が昔に行ったことのあるどこかの国の有名な泉と同じじゃないかな?
いや、一緒だよ絶対。 だから見たことがあったんだよこの光景を。
よくよく見てみると、何人もの冒険者が同じようにコインを投げ入れていた。
あぁ、なんだかあの頃が懐かしいよ。
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