155.洞窟住居の街ゴルドー
皆さんはもうGWに突入済みでしょうか??
僕は今日頑張ればようやくGWに突入できます!
といってもやれる事は限られてしまうのですが・・・。
ただ、楽しみ方は無限大です。
みなさんが何かハマれるものを見付けて、楽しくGWを過ごせることを願っています。
そんなこんなで移動最終日(と思われる)に差し掛かった。
「さて、そろそろ今日には到着すると思うよ。」
「本当!?」
「うん、本当だよ。 だから頑張って歩こう!」
「うん、分かった!!」
そんなわけで歩きに歩き続けて夕方前。
「おぉ~!! 何か見えてきたよ!!」
凄い! なんかここから見えている街の一帯が岩でできているように見えるよ!
なんていうかな、ホント岩の街って感じ。
「す、凄過ぎないこれ!? え、どうなってるの!?」
「でしょ! 凄いよね! 俺も初めて来たときは驚いたよ。 でもね、驚きポイントはまだこれだけじゃないんだよね。」
「え、なになに??」
「それは行ってからのお楽しみだね。」
「うんっ! じゃあ早く行こう!!」
「お、おう。 って、そんなに引っ張らないで! 街は逃げていかないからさ!!」
「あ、ごめんごめん。 でも早く行こうよ!」
「分かったから!」
これは楽しみだぞ!
今までこんな街は行ったことも見たこともないからさ!
進んでいくと、地面には綺麗な石畳が広がっていった。
その石畳には街に近づくにつれて、だんだんと小さな石の粉のようなものが溜まっていって、街の目の前に来る頃には、中東諸国なんかの旧市街の地面の様な色合いの、歴史を感じる石畳へと変化していった。
石畳に感心していると、ふと声を掛けられた。
「お二人さん、ゴルドーへようこそ。 その感じは冒険者さんか旅人さんかだね?」
「あっ、こんにちは。 そうです。 俺たち冒険者をやっています!」
「おおそうかいそうかい、ようこそようこそ。 ここから入るといいよ。 ぜひこの街を楽しんでね!」
「はい! ありがとうございます!」
こうして僕たちは街へ入れてもらえることができた。
思ったんだけど、案外この世界って検問が全然ゆるゆるなんだね。
「うわぁ~!!」
街の中に入って行くと、岩山をくり貫いて削って形作ったような家々が現れた。
何だか家々が後方の岩山なんかとくっついているようにも見えるんだけど、気のせいかな?
どうやらこの家々にはちゃんと人々が生活しているようで、住人が暮らしている様子が見てとれた。
そんな家々が並ぶ通りを進んでいき、僕たちは教会の様な、いや、これは確実に教会だね。 教会に辿り着いた。
相変わらず岩を削ったような感じの外観なんだけど、これがひと際大きかったのだ。
そして、窓なんかは少し色付けしたような色の窓になっていた。
この外観からするに、やっぱり教会だと思う。
その教会と思われる建物の入り口のドアは全開に開けられていたので、少し中を覗いてみることにした。
あぁ、やっぱり教会だ。
まさに教会って感じで、教会の中は沢山の長椅子が左右に配置されていた。
でもやっぱりそれも岩で作られているようだった。
そしてなによりビックリしたのが、広い!! とにかく広かったんだ。
でもそれだけじゃない。
なんと壁や天井とか、どこもかしこも岩が削られた跡があって、全部が岩でできていたのだ。
えぇ!? 凄い、何なのこれ!?
「どう? 驚いたでしょ。 これが言っていたビックリするやつだよ。 ここの街の建物は岩山を削られて作られていて、外装は普通の家に見えなくもないけれど、1歩中へ入るとこんな感じで、洞窟の中のような感じで岩を削って部屋なんかが造られているんだよ。」
「うん、ビックリした! え、何ここ、凄いよ!! 楽しいよここ!!」
「あっ、シーだよシー。 ここ教会だからね。」
「あ、ごめん・・・。」
テンションが上がり過ぎて大きな声を出して怒られちゃった・・・。
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