154.騒がしい夜
本日、本作のユニーク人数が1万人を突破しました!
桁が!!桁が凄い!!
ありがとうございます!!
ではでは、本編へどうぞ!!
究極に美味しかった!
これがマズイわけがないよ!
美味しすぎて頬が地面に落ちてしまいそうだったよ。
「はぁ~美味しかったぁ~!! よし、じゃあ寝るか!」
「うん!! って、カイトが先に寝るのかよぉ~。」
「そうだよ~、ハハハハ。 じゃあ、洗いものとかお願いね! 俺、水魔法使えないからさ~。」
ちょっとそのニタニタした表情がうざいよ・・・。
しょうがないので僕は洗い物を済ませる。
「はぁ、何で僕だけなんだろうなぁ??」
僕はカイトに聞こえるようにわざわざ大きな声で言ってみた。
「ハハハハハ、聞こえてるぞ~。」
ああ、やっぱ聞こえちゃったみたいだ。
パチパチパチ
パチッ、ジュジュジュジュー
あっ?!
焚き火の薪が切れて火が消えてしまったようだ。
はぁ、ビックリしたぁ~。
僕は火の魔法を手の前に発動して、周辺を明るくする。
「はぁ、しょうがないなぁ。 焚き火になりそうな枝なんかを集めてくるか。」
僕は周辺を散策して枝を何本も集めていく。
すると・・・。
「あれ!? ハルト~!! お~いハルト~!! あれ?? あれぇ??」
うるさい、起きてきたカイトがうるさい。
「うわぁぁぁぁぁ!! 真っ暗じゃん!! なにそれ?? え!? どうなってるの!?」
「ここだって、いるからね。」
子供かってぐらい騒ぐよね。
そんなに叫ばなくてもここにいるし大丈夫なのに。
「はぁ、はぁ、はぁ。 い、居るなら居るって言ってよね。 怖かったんだからね・・・。」
「いやだから最初から言ってるって。 っていうか、走って来なくてもよかったのに。 じゃあ折角来たならこれ持って!」
そう言って僕は木の枝の束をカイトに預ける。
「え? パシリ?? 怖かったのにいきなりパシリ??」
そうだよ、大声出したバツだよ。
モンスターが気付いて襲ってきたらどうする気なんだろうね。
もう並べて火付けまで全部やらせようかな。
まあ結局僕がカイトに運ばせたその枝を並べてあげたんだけどね。
そんなこんなでボワァッっと火まで付けてあげて、結局全部僕がやっちゃったじゃん。
今晩はここで交代。
その後も結局事件らしい事件はこれぐらいしか起きなかった。
極めて平和な夜だったね。
よし、では出発だ。
今日は焚き火で香ばしく焼き上げたパンを歩きながら食べる。
美味しい!! 香ばしくって美味しすぎる!!
カイトをふと見ると、幸せそうな顔をしながらパンを頬張っている。
まあこの幸せな顔が見れたから、昨晩の出来事には目をつぶろうかな。
はぁ、でもなぁ、まぁいいっか。
この日は特に何かあるわけでもなく、ただひたすらに風景が移り変わるのを眺めながら歩き続けて今日は夕暮れになった。
「じゃあここでキャンプだね。」
「そうだね。」
「今日は俺が準備をするよ。 昨日の夜は騒いじゃったしね。 お詫びとしてやらせて。」
「お、うん。 やってくれるならお願いしちゃうよ?」
「任せといて!」
じゃあちょっとここで座って待っておくか~。
ふぅ~~~!
今日も1日頑張って歩きました!
ゆっくりさせてもらおうかな。
「あっ、ハルトごめん、水。」
「あっ、ごめんごめん。 ハルト、火。」
「ごめんごめん、また水。」
あぁ、結局じゃん。
僕は火でも水でもないよ・・・。
でもしょうがないか。
こんな便利なものを知ってしまったら、この魔法に頼る生活からは抜け出せないからね。
「はいはい、待ってて、今行くから。」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
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