147.二人焼肉
焼肉食べたい・・・(>_<)
早速ながらモンスターたちによる冒険者の洗礼を受けた僕たち。
今は色々な意味で疲れ果てながらも夕食をせっせと作っている。
今晩のメニューは無難にビックウルフのシチューと、同じくビックウルフの焼肉だ。
せっかく手に入れた食料だ。
後日の食事に回しても良かったけれど、これを持って歩くのはなかなかな荷物だ。
なので今日狩ったこの獲物は、毛皮を残して今日食べてしまうこととした。
・・・のだが・・・正直言って量が多い。
当たり前だけどビックウルフだけでもまあまま数がいたから、流石にすべては食べきれないんだけど、それでも少しでも荷物を軽くしようとこうやって頑張って調理してみたのだ。
うぅぅ・・・初日にしてハシュードさんの存在1つが如何に大きなものだったのかを痛感したよ。
グツグツ、グツグツ
ジュージュー、ジュージュー
そんな不安もあるけれど、今はお腹が空き空きだ。
目の前の美味しそうな料理ならばいくらでも食べられそうな気がするぞ!!
「カイトー、そろそろこっちのシチュー、良さそうだよー!」
「おー、分かったー。 こっちも美味そうに焼けてるぞ!!」
「はーい、楽しみにしてるね!!」
そしてもうしばらく煮込んだ頃。
「よし完成!! ってねぇカイト!? 何1人で勝手に食べてるの??」
「んっ、あぁごめんごめん。 つい待ってるのが耐えきれなくって。 出来立てが一番美味しいからさっ!」
「もう、ひどいよぉ~。 まあこっちも出来たからね!」
「うん!! ありがとう。」
僕は完成したシチューを2人分お皿によそう。
ちなみにシチューに使った水は僕が魔法で出した水だ。
食事するときに飲む水だったり、移動中に喉が渇いたときに飲む水も、もちろん僕が魔法で出したものを飲んでいる。
せっかく手に入れた魔法だ。 少しでも便利に暮らしていくために、どんどん有効活用していかないとね!
「いっただきまーす!!」
まずは自分で作ったシチューから食べてみる。
ルーがトロトロになっていて、お肉も溶けてしまいそうにホロホロで美味しい!
さらにさらに、お肉自体にもルーの味が染み渡っているので、お肉だけで食べても味が濃くってパンが進むよ!
パンもルーに浸してみると、火で炙ったカリカリの表面と、ルーの染み渡った中身が合わさって、かなり美味しく食感も最高だ!
我ながらこれは、かなり良いものを作り上げたような気がするよ!
続いてカイトが作った焼肉に手を伸ばす。
今回はカイトが何やら焼く前に、調味料と何かに漬けていたので、きっと味が染み渡って美味しいこと間違いなしだ。
パクッ!
おおー!! これはニンニクかな??
凄く凄く香ばしい仕上がりとなっており、口中に美味しさが広がっていくのが分かる。
間違いない、ニンニク漬けだよこれは!!
味が凄い浸み込んでいてとってもいい!
ニンニクとこのお肉の相性が良いのと、焼き具合も絶妙なので、ジューシーで美味しい!
疲れた身体にこの美味しさはたまらないね!!
これをたんまり食べれば、明日からも頑張れること間違いなしだ!
「んん~、カイトありがとうね。 すっごく美味しいよこれ!」
「へへっ、そうだろ~! 結構考えたんだぜ!」
「うん!」
「ハルトの作ってくれたシチューも絶品だぜ! 料理の腕よすぎるよハルトは!」
「嬉しいなぁ!」
そんな会話をしながら僕たちは幸せな食事の時間を満喫したのだった。
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それでは次話もお楽しみに!