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146.モンスター襲来

 今朝市場で買ったミカンを片手に持って食べながら、カイトと2人で通りを進んでいく。


 「今日はあの見えている辺りまで行ったら野営の準備をしようよ。」


 「え、もう?? ちょっとばかり早い気がするけど。」


 「まあ進めばわかるよ。 行こう!」


 「ん?? う、うん。」


 進めば分かるらしいので、言われた場所まで進んでいく。



 すると・・・


 「ああ、そういうことだったんだ。 この答えはこれを知らないと分からないよ。」


 「分かったでしょ。 そういうこと。」


 目の前には広大な森が広がっていた。


 「森の中は特にモンスターが出現する確率が上がるからね。 わざわざ危険な目に遭うような場所で野営する必要ないでしょ?」


 「だね。 この感じだと、どう考えても夜になる前に森を抜けるのは無理そうだしね。」


 「でしょ。 しかもやっぱり森って、色んな人が隠れていたりもするからね。 モンスターが出ないにしても怖いんだよ。 もう盗賊に襲われるのなんて嫌だからね。」


 「そのとおりだね。」



 というわけなので、僕たちは少し早めではあるが、この場所に今日は泊まることにした。


 色々と野営の準備しないとね。


 「終わった~!!」


 「疲れた~・・・。」


 今回は2人なので1人少ない分、いつもよりも準備に手間取ったけれど、なんとか無事に準備が完了した。


 夕食の時間にはまだちょっと早い。


 まあここなら大丈夫だよね。


 お互いそう言い合って夕食までの時間、寝てしまうことにした。



 ガルルルルルゥ!!


 ワォォォォォォン!!


 「ん? うるさいなぁ、なんだってんだよ?」


 そう思い目を覚ます。


 ガルルルルルゥ!!


 ん? 何だこの気配?? カイト・・・じゃないよな?


 僕は恐る恐る目を開ける。


 すると衝撃的な光景が目に飛び込んできた。


 ガルルルルルゥ!! ブルゥゥゥゥ!! グァォォォォ!!


 そこには僕たちを囲うように、ビックウルフとフクロテイガーの群れがいたのだ。


 ビックウルフは、僕がこの世界で最初に遭って倒したモンスターだ。


 勝てないことはない。


 だが、いかんせんフクロテイガーについては数が多い。


 すばしっこい動きで攻撃をしてくるから、かなり厄介だぞ。


 「カイト、起きて! とんでもないことになった。」


 僕は未だに寝ているカイトを起こす。


 「うぉう!? 何じゃこりゃ!? 知らない間に囲まれてるよ俺たち・・・。」


 「何とか迎撃しよう。 僕がまず魔法で牽制するからね。」


 「おう、分かった!」


 カイトの顔の表情が一気に変わり、集中モードに入ったようだ。


 よし、準備できたようだね。


 僕は一番近くにいるビックウルフに向かって火の弾を何発か放っていく。


 ドゴンッ!!


 見事命中したようだ。


 僕は次の攻撃を行うために集中する。


 そんな僕を襲おうと、1匹のビックウルフが群れから出て来て飛び掛かってきた。


 そんなビックウルフに気付くや否や、僕は手の平をそのビックウルフの方に向け、再び数発の火の弾を発射する。


 キャォン!!


 空中にいたのだ、当然避け切れることなくそのビックウルフが地面に転げ落ちる。


 もう息はないようだ。


 この戦い方ならいけるぞ!!


 僕はこの戦い方を貫いてどんどんと数を減らしていく。


 その間にカイトも剣を握りモンスターたちに向かって斬りかかっていき、モンスターの数を次々と減らしていく。


 そしてしばらく戦ったのち、僕たちはモンスター討伐に成功したのだった。


 

 ふぅ、初日からこれではたまらんね・・・。


 先が思いやられるよ。



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


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