144.パッキング
今日からまた1週間が始まってしまいました。
僕はまたお仕事頑張って参ります・・・。
では、本編へどうぞ!!
夜が明けていよいよ出発当日だ。
昨日の夜は今日の朝に出発前の準備しようと思っていたので、早め寝るようにしたのだ。
だから早めに起きている。
荷物は最小限に、でも必要なものは忘れずに。
忘れ物をしたら命取りになるかもしれないので、慎重に確認していかないとね。
荷物はハシュードさんが昨日の夜くれたバックパックに詰めて持って行く予定だ。
結構詰め込んじゃうと移動も徒歩だから大変だし、いざという時に重すぎて動けなくなるから置いて逃げなきゃいけなくなっちゃうからね。
だから気を付けないといけないんだよね。
こうやって準備していると、なんだか海外とかに旅行に行く前の日を思い出すよ。
いつもこうやってパッキングをしていると、あれを買い忘れただとかこれが必要だったんだとかって、直前になってバタバタしていたんだよね。
でも結局買ってきたは良いけれど、大体は現地についた後だとかに売っていて、こっちの方が安く変えたじゃんとかってなって、後から後悔するんだよね。
僕の場合は毎回のようにやっちゃって、ただただ荷物を増やしただけになるんだよね。
実際、パスポートとお財布と胃腸薬だけあればなんとかなるっていう人もいるしね。
その人から見たら、僕の荷物なんてとんでもないんだろうね。
そんな感じだったんだけど、今もやたらと詰め込んでしまったので、かなりパンパンになってしまった・・・。
「あ~・・・失敗だぁ~・・・。」
やり直しだ・・・。
これがあったから早めに起きたかったんだよね。
・・・もう1回・・・。
全部中身を出してみる。
ああ、こんなにこれ欲しいのか??
あれ、これはいらないよな??
そんな感じでどんどん選別していく。
今部屋中が散らかっているのは目をつぶろう。
後で綺麗にするからね。
ガサガサゴソゴソガサガサゴソゴソ
「はぁ、やっと終わったぁ~!!」
なんとか一応ここに落ち着いた。
ちゃんと持ち運べるくらいまで荷物を少なくできた。
正直疲れたよ・・・。
もうこれ以上ないってぐらいクタクタだ。
寝る前にやった方がよかったかもしれないよ。
まだ起きる時間じゃないので、一旦みんなが起きるまで寝よう。
そう思いベッドに向かい思いっ切り突っ伏した。
すると疲れで一瞬で寝てしまった。
「・・・いハルト~。 お~い!! ハルト~!!」
「・・・ん? んん~、眠いよぅ。」
「起きてって、もう朝だから。」
「んん~・・・。」
トコトコトコ
「ねえ兄さん、ハルトが起きないよぉ~。」
「ん? ハルトくんがか、珍しいねぇ。 これからお昼には出発だろう? 何とか起こしてやらないとな。」
「起こしてきてよ兄さん。」
「しょうがないなぁ。」
トコトコトコ
「お~いハルトくん。 お~い、起きてよハルトくん。」
「んん~、あっ! は、ハシュードさん!? うわぁ!」
「うわぁじゃないよ。 カイトが散々呼び掛けても起きなかったんだよ、ハルトくん。」
「ふわぁ~~。 ご、ごめんなさい。」
「俺はいいんだけどね。 カイトがいじけちゃってるよ。」
「あぁ・・・。」
「にしても珍しいねぇ。 パッキングしてたのかな? 部屋が散らかって・・・ねぇ。」
「あっ!! しまった!!」
やっちゃったよ・・・。 片付けをせずに寝ちゃったみたいだ。
今のこの衝撃で目が一気に覚めちゃったよ。
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