130.ミカンジュース
今日から学校の子も多いのかな?
入学、進級おめでとうござまいます。
ぼくから言えることは1つ!
勉強が嫌いでも、英語と国語だけは真面目に頑張りな!
これはかなり実感しているので、今の学生さんたちには伝えたいです!
では、本編へどうぞ!!
満足して川魚の塩焼き屋さんを後にした僕。
現在は通りを再び歩きながら宿への道を戻っている。
今日はそれぞれ散策し終えたら宿へ戻って集まることになっている。
なので、市場以外にもこの街を探索してみたかったけれど、宿へ戻ることにしたんだ。
でも・・・よくよく考えたらここはどこなんだろう?
まさか・・・迷子??
その後同じような通路を何度も通りながら、僕は何とか最初に見た通りにやって来れた。
「ふぅ、何とかようやく分かるところに出たぞ。 ホントに歩き疲れたぁ。」
その道を来た時と同じように進んでいく。
「あっ!! あった~!!」
ようやく宿に辿り着いた。
かれこれ同じところを何度も何度も行き来したような気がするので、かなりの時間迷っていた気がする。
歩き疲れたのもそうだし、迷い疲れたよ・・・。
宿屋の中へ入ると「いらっしゃいませ~、あ、お帰りなさい。」 と店員さんに迎え入れられながら、部屋へと歩いていく。
そして、僕が部屋へ入ろうかという所で呼び止められる。
「あ、すいませんお客様。」
「は、はい。」
あれ? 何かしちゃったかな、僕?
そう思い、ドアノブから手を放し、店員さんの方を振り返る。
するとその手にはお盆が載っており、そのお盆の上にはコップとコップより一回り大きいジュースが入った瓶が載せられていた。
「お疲れの様でしたので。 もしよければお飲みください。」
「いいんですか! ありがとうございます!!」
僕はありがたく頂戴する。
「こちら、この街で獲れたミカンを使ったジュースになっております。 少し濃いので疲れた身体には効くかと思います。 もし濃かった場合は、お部屋に置かせて頂いたお水を少し混ぜて薄めてお飲みくださいね。」
「はい、ありがとうございます!!」
僕はお盆ごと受け取り部屋へ入って行く。
早速僕は椅子に腰かけながら、先ほどもらったお盆からコップとジュースの入った瓶をテーブルに置く。
そして、コップの中にミカンジュースを注いでいく。
カッポッカッポッカッポッ
良い音だ。
注がれていくジュースを見ていくと、色がオレンジオレンジしていて、結構な濃さがありそうな感じだ。
程よくコップに注ぎ終わると、瓶は元の場所に戻して早速飲んでみることにする。
ゴクゴクゴク
「おお~!! これはなかなかに。」
結構というかかなり濃いよね。
前の世界でミカンの原産地に行った時に、よおく商店とかで見た原液そのものかのような、果汁100%のジュースそのものを飲んでいるかのような感じだ。
そのぐらい濃いんだけど、絶対何か効果がありそうだし、確かに濃いんだけど間違いなく美味しいのだ。
ミカン本来の苦みと甘さのバランスが程よく、そこにこの濃さが合わさっていうので、とってもとっても美味しいのだ!
そんな濃い濃いのミカンジュースを、ときに水で薄めたりしてみながら、僕はオレンジジュースを飲み干してしまった。
だってこれ、とんでもなく美味しいんだもん!!
結局全て飲み切ってしまった僕は、歩き疲れた疲れなのか、迷い疲れて頭使いまくった疲れなのか、それとも両方なのか。
そのどれかが確実に影響して、ものすごく眠くなってきてしまった。
お腹いっぱいになったから眠くなったじゃないけれど、そんな感じの状況だね。
なので、結局まだ誰も戻ってこないみたいなので、僕は一休みという名の睡眠に入るのだった。
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それでは次話もお楽しみに!