127.自由時間
金曜日だ~!!!
家で見ている方も多いかな?
こんな世の中でも、こびとせんせーは今日も絶賛社畜中でございます。
いつかこの呪縛から解き放たれる日は来るのだろうか・・・??
あっ、本編へどうぞ!!
フルーツ屋さんでのお買い物も終わったので、僕は再び通りへと出た。
ちなみに、ここの市場の行きつけのお店の店員さんは、ハシュードさんがアイテムボックス持ちのことを話してあるみたいだ。
珍しいねぇと言われながらも、特に外に漏らしたりはしないでいてくれているみたいだ。
やっぱりたくさん買ってくれる常連さんって大事だしね。
「よし、一応今日買いたいのはこのぐらいかな。 あんまり1回にたくさん買ってもあれだしね。 もしかしたら明日、もっといい商品が並んでいるかもしれないからね。 特にこうやって生のものを買いたいときとかは、何回に分けて行ってみたりいろんな店舗を回ってみたりするといいんだよね。 覚えておくように!!」
「は~い!」
確かにそうだよね。 仕入れる時は気をつけよう・・・、でも多分そんな場面ないけどね。
「あ、そうだ。 せっかくだしここで一旦解散して自由時間にしようかな。 何か欲しいのあるか見て来ていいよ!」
「やった~!!」
「はーい、じゃあ見てくるね。」
「うん! いってらっしゃい!」
というわけで、市場での自由時間がもらえた。
もちろん僕が探すのは川魚の塩焼き屋さんだ!
川沿いの街なので、絶対にあると信じよう!
僕は早速探し始める。
「お兄さんお兄さん、今日は野菜が安いから見て行かないかい??」
「いやいや、そっちに行っちゃだめだぞ、こっちの方が絶対に安いから!」
「おいおい何言いやがるお前たち。 こっちの方が安くするしおまけもするから。 だからこっちに来ておくれ!」
「あ、ああ・・・、ま、またの機会にきまーす」
そう言って僕は、その修羅場の地を足早に後にする。
あの後あの3人はどうなってしまったんだろう?
殴り合いの喧嘩とかしていないと良いけど・・・。
そんなことを考えながら通りを歩いていく。
どうやら細い路地道に迷い込んでしまったようだ。
でも、こんな所でもお店はあるようだ。
雰囲気は先ほどまでの大通りとは違い、どこか中東の市場のような雰囲気を感じる。
なんだか商品も絨毯とかよく分からないローブの様なものとかが売っていて、まさに中東の市場だよ。
そんな通りをキョロキョロしながら歩いていると、お店のおじさんに話し掛けられた。
「おう坊や、こんな所でどうしたんだ? 親御さんとはぐれて迷子にでもなったかい?」
振り向くとそこには、白いローブを着ているおじさんが心配そうな顔をしてくれていた。
「あ、いや。 ちょっとブラブラ歩いていたらここに辿り着いただけですよ。 心配してくれてありがとうございます。」
「そうかそうか、それならば良かったよ。 じゃあちょっと寄ってかない? お茶だけでも飲んできなよ。」
「良いんですか! じゃあ、お言葉に甘えてお邪魔しちゃっていいですか?」
「うんうん! おいでおいで。」
せっかく誘ってくれたので、ご厚意に甘えてお邪魔させてっもらうことにした。
小さい頃に知らないおじさんについて行ったらダメだって教えられていたけれど、こういう時は大丈夫かな??
まあ、もし悪い人だったらあんな心配してくれるわけないしね。
それに、実際に中東に行った事はなかったけれど、そういう旅人さんの動画とか見てたけれど、こういうノリって日常茶飯事っぽいしね。
ここはこのまま楽しい時間を過ごすとしよう!
そういうことで僕は、おじさんの後に続いて行った。
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