表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
114/179

114.最終報告会

 次の日、朝起きて顔を洗い朝食を食べた僕たちは、準備をして冒険者ギルドへ向かった。


 冒険者ギルドへ着くと、すでに来ていた冒険者たちによってギルド内は昨日とは違い、活気に満ち溢れていた。


 僕たちは食堂の席が空いていたので、飲み物を頼んでゆっくりと時間まで過ごした。


 そして時間になると広間へ向かったけれど、その頃にはもう、一昨日のようにギルドの広間は人でパンパンになっていた。


 時間になると今日は珍しく時間通りにソーグさんがやってきて、壇上に上がり話し始めた。


 「みなさん、おはようございますじゃ。 今回の森での騒動の一件、ご苦労様じゃった。 みなさんのおかげで森のモンスターは駆除されたのじゃ。 今はモンスターがいないが、じきにしばらく経てば正常な数に戻るじゃろうから、そうしたらまた依頼が出てくると思うので、それまでは別の森の依頼だけになるのじゃ。」

 

 すぐにはモンスターが復活するわけでは無いみたいだね。


 「それで、一昨日じゃが斥候の者にに森を見に行かせたところ、モンスターたちが消え去っていて、代わりにクォーツたちが大軍でいたようなんじゃ。」


 この一言で会場がガヤガヤとし出す。


 「じゃが安心せい。 クォーツたちは増えすぎた森のモンスターたちを狩ってくれていただけのようじゃ。 このことは昨日、クォーツたちの村に派遣して直接彼らとコンタクトを取って確認してもらった者たちから、問題ない旨の報告を受けている。」


 そして一息置いて続ける。


 「さらに言えば、彼らクォーツたちは、このコルト村に攻めてきたり人間を襲ったりする意思はないようじゃ。 もっと言えば、友好的に接したいと申しておる。 今後もしかしたら交流が生まれるかもしれないことは、ここにいる者には知っておいてもらいたい。」


 会場中で安堵の声が聞こえる。


 モンスターの脅威が去ったと思ったら、今度はクォーツだなんて言ったらたまったものではないからね。


 「それで話を戻すが、これにて今回の騒動が解決したわけじゃ。 つまり任務終了じゃ。」 


 数呼吸置いて続ける。


 「任務完了に当たって、もちろんこれは功績になるのじゃ。 なので協力して参加してくれた皆には、冒険者ランクの昇給と感謝の品を用意しておる。 これは今日臨時で設営したあちらの受付と、通常の受付、どちらでも受け取れるので、帰る前に寄って行ってもらいたい。」


 そう言いながらソーグさんは、臨時で設営された受付カウンターを指差した。


 一列にズワーっとカウンターが並べてあり、職員さんがそれぞれのカウンターに配置されていた。


 「では、最後になってしもうたが、今回の騒動に当たって協力してくださって、ありがとうございましたなのじゃ。」


 そう言ってソーグさんが壇上で深々と頭を下げた。


 すると、パチパチパチパチ!!


 会場中から拍手が沸き起こりこの最終報告会はお開きとなった。



 その後僕たちは、例の臨時で新設されたカウンターのほうに向かったのだが、どうにもこうにも大行列で一向に終わりそうになかったので、先ほどの食堂の席に戻って昼食を先に食べることにした。


 今日は、名物のホクホクイモを使ったシチューを頼み、しばらくしたら美味しそうな料理が運ばれてきたので、ペロリと平らげてしまった。




◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


 作品が気に入って頂けたら、ブックマーク、感想、評価をお願い致します。

 ブックマーク、感想、評価を頂けますと励みになります。


 評価ボタンは、本作各話の最下部に設置されておりますので、宜しくお願い致します。


 それでは次話もお楽しみに!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ