112.クォーツ村を発つ
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素敵な朝食を食べ終えた僕たちは、あまり遅くなってコルト村のみんなが心配して様子を見に来てはいけないので、早速クォーツ村を発つことになった。
「ありがとうございました!」
僕は見送りに来てくれたクォーツ村のみんなと、ソンチョーさんに向かってお礼を言った。
「元気でな!」 「気をつけて!」
みんな優しい声を掛けてくれる。
その見送りの声が止まない中、ソンチョーさんが僕にこう言ってくれた。
「ハルトくん、いつでも来てくれていいからね。 旅の途中で疲れたり、行く宛てがなくなったりしたらいつでも来るといい。 そうでなくても、たまには寄って行って、また色々と冒険して知ったこの世界のことも、前の世界のことも、たくさん話そう。」
「はい! もちろんです! また寄らせて下さい!!」
「いい返事だ! 頑張れよ、気をつけてな!」
「はい! 行ってきます!!」
「行ってらっしゃい!!」
こうしてクォーツ村を後にした僕たちは、モンスターたちがまだ復活していない森を走り抜け、コルト村に戻って来た。
そして一直線に冒険者ギルドへと向かう。
カランカラン
ギルドの中が昨日みたいな人混み状態だったらどうしようかと思ったけれど、どうやらその心配は無かったようだ。
ソーグさんの指示で今日は冒険者たちに休みを宣告していたようで、ギルドの中にいる冒険者は、真昼間から食堂でお酒を飲んでいる人たちぐらいだ。
そんな彼らの様子を横目に見ながら、受付に向かう。
が、今日は冒険者が来ないため、受付も開いておらず誰もいなかった。
なので、僕たちはいつもの部屋へ向かって、ソーグさんのことはロードさんが呼んできてくれることになった。
いつもの部屋に向かいながら眺めるギルドの中が、こうも人がいないだけでいつもの活気が全くなくシーンとしているので、なんだか不思議な感じだ。
そんなギルド内を眺めながら僕たちはいつもの部屋に入っていく。
「それにしてもあの『お米』という食べ物、美味しかったなぁ。」
ハシュードさんがお米を気に入ってくれたみたいだ。
「そうですね! 甘くてふっくらほかほかで、口の中が幸せでしたよ!」
「だよな! 俺も美味いなぁって思ってたんだよ。」
カイトも同じく気に入ってくれていたみたいだ。
「ハシュードさん、あのお米ってどこで作られているのかって知らないですか?」
ソンチョーさんから聞いた話だと、あれは元から自生していたんじゃなくて、どこかから探して来たもののようなので、どこかの地域ではお米が作られているはずなんだ。
「いやー、すまんな。 今まで行った所ではあんな感じのものは作られていなかったなぁ。」
「そう、ですか・・・。」
ちょっと期待していただけに残念だ。
「でも、情報はいくらでも聞ける。 また旅しながら土地土地で知っている人がいないか聞いてみて、いつか作っているところ、行って見ような。」
「はい! そうですね!」
僕がものすごく残念だというような顔をしていたので、喜ばせようとしてくれたのかな。
でも、その探してみようの言葉が聞けただけで十分嬉しい。
また今後の旅が楽しみだなぁ。
(まだまだ全然旅っていうほどの旅はしていないんだけどね。)
ガチャ
そう思っていると、ロードさんがソーグさんを連れて部屋に入ってきた。
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