111.和食!?
記念すべき111話目です!
トリプルワン!!
そして実は先日、1日のPV数が奇跡的に777PVでございました!
わあ、なんか良いことありそう!!
では、本編へどうぞ!!
クォーツ村に出向いて用事を済ませた僕たちは、ソンチョーさんの勧めでモンスター退治祝いの祝宴に呼んでもらい、夜更けまで宴を楽しんだ。
帰りは遅くなったということで明日にして、今晩はソンチョーさんのお屋敷に泊めてもらえることになった。
ちなみにコルト村の冒険者ギルドを出るときに、もし帰ってこなかったら泊めてもらっているだけだと思ってくれと、ロードさんが伝えてくれてあったので、その点の心配は要らない。
それにしても、このお屋敷は何度見ても大きすぎなぐらい広々としている。
村長というよりも、領主のお屋敷を想像したほうが合っているかもしれない。
夕飯やお酒は例の宴でたんまりと飲み食いしたので、今日は本当に眠るだけだ。
なので、ソンチョーさんに部屋を案内してもらい、お礼を言ったらすぐに眠りについた。
翌朝僕は、チュンチュンという鳥の鳴き声で目が覚めた。
んん~。
僕は伸びをして、身体も目覚めさせる。
窓から差し込む日差しが暖かい。
今日は天気の良い一日になりそうだなぁ。
そんなことをつぶやきながら食事の間に向かう。
そこにつくと、すでに席に着いている人から、まだ来ていない人からそれぞれだ。
僕も空いている席に着き食事を待つ。
そしてしばらくするとみんなが揃い、そこにソンチョーさんもやってきた。
「おはようございます。 みなさん早いですねぇ。 俺が最後なんですかい。」
確かにみんな朝早いよね。
僕もこの世界に来てから、早寝・早起きには慣れてきたけれど、やはりみんな起きるのが早いんだよね。
この世界には前の世界のように、パソコンやスマートフォンなどがないので、よっぽどのことがない限り夜更かしをする要素がないのだ。
「じゃあ、みんなで朝食を食べようか。」
その言葉とともに朝食がそれぞれの目の前に運ばれてくる。
だがなんとその朝食は、僕が非常に見覚えのあるメニューだった。
ご飯にお味噌汁、出汁巻き卵に鮭(と思われる)の朝食セットだった。
まさに日本の和食の朝食そのものだった。
それを見て驚く僕。
その様子を見ていたソンチョーさんが、僕の隣でニヤニヤしているのが横目で見える。
「ソンチョーさん、これって!?」
「見てのとおり朝食さ。 とことん日本の味を再現するために、食材を探し回って見つけるのに苦労したんだぞ。」
「ありがとうございます! でも、そんな貴重なもの、良かったんですか??」
「なぁに、問題ないさ。 苦労して探した食材たちは、今やこの村の中で栽培や飼育をされているから、いくらおかわりしたっていいんだぞ!」
「そうなんですか!! 嬉しい!!」
この世界に来てからずっと恋しかった日本の味。
そして、お米!!
これを目の前にしたら、もう食欲の制御なんてできない。
「いただきます!!」
バクバクバクバク!!
ムシャムシャムシャムシャ!!
「ん~!! 美味しい!!」
「そうかそうか、それは良かったよ。 でも、そんなに慌てて食べなくったって構わないさ。 ご飯は逃げやしないから。」
でもそう言われても、こんなに求めていて、こんなにも美味しい料理を前にしたら、やっぱり止められないね。
僕はすぐにご飯もおかずもおかわりする。
お米の味は異世界に来たとは思えないくらいの美味しさで、言うならば本場新潟県で食べるふっくらふわふわで甘さが際立つ美味しいご飯を食べているかのようだ。
さらに、おかずの出汁巻き卵も出汁が和の味を際立たせており、お味噌汁は心がホッと温まるようなあの味。
鮭も塩が効いており、まさしく鮭そのものだ。
これはどれをとっても、前の世界で朝食を食べているようだし、前の世界のものに負けじ劣らず美味しい!
結局そんなこともあって、僕はお腹一杯になるまでおかわりを繰り返してしまった。
幸せな時間をありがとう、ソンチョーさん!
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それでは次話もお楽しみに!