110.再開と祝宴
ななななんと!!
本作の文字数が知らぬ間に15万字を超えておりました~!!
そしてそして、ptも150ptを突破だぁーー!!
イエーーーイ(*´▽`*)
ありがとうございます!!
今後とも、よろしくお願いしまうま!!
では、本編へどうぞ!!
「よぉし、そろそろじゃないか?」
「そうですね、確かこの辺りのはずなんですが。」
今僕たち一行は、クォーツ村目指して森の中を進んでしばらくになる。
恐らくそろそろ村の柵が見えてくる頃だと思うのだが。
「ハルトくんさ、木登りって出来る?」
ふとそんなことをロードさんから尋ねられた。
「はい、やってみます。」
先ほどロードさんのことを茶化してしまったので、ここは素直に期待に応えておこう。
にしても、この身体じゃ木登りをしたことはないし、僕自身だって木登りなんて、やんちゃな子供時代以来だ。
怖いなぁ、そう思いながらも、ロードさんからのお願いなので、ごめんなさいの意味も込めて挑戦してみる。
スタスタスタ
あれ? 思いの外、危なげなくすんなりと登ることができた。
小さい頃のことを身体がまだ覚えていたんだね。
ここから僕は、周りを見回してみる。
そうすると、見たことのある柵が目に留まった。
それがクォーツ村の外周を囲っている柵だということは、すぐに分かった。
「見えましたよー!! 向こうの方角です!」
僕は指を差しながらみんなに教えてあげる。
「ありがとー! 気を付けて降りておいでー!」
「はーい!」
そう言って僕は、木をスルスルっと滑るように降りていった。
テクテクテクテク
しばらく歩くと、地上からでも村の柵が視認できるようになった。
そして、門が見えてくるとそこには、見覚えのある人が立っていた。
ソンチョーさんだ。
僕たちがソンチョーさんに気が付くと同時に、ソンチョーさんも僕たちに気が付いたみたいで、手を振って駆け寄ってきた。
同じように僕たちも手を振って向かっていく。
テクテクテクテク
「この間ぶりです、ソンチョーさん。」
「待ってましたぜ、みなさん!」
僕たちは再会の握手を交わしていく。
「あれ、それにしてもソンチョーさん。 何で僕たちが来ることを?」
「今朝起きて森を見たらモンスターが!? 一体全体何があったんだ? クォーツたちなら何か知っているかもしれない。 そうだ、行ったことのある君たち、ちょっと聞いてきてくれないか? そんな感じになるんじゃないかなぁと思ってね。 それで、斥候を出させてたのさ。」
「おぉ、全てお見通しってことですね、すごい! これも魔法の能力か何かで?」
「いや、これはただの俺の勘だよ、ガッハッハッハ。」
勘で当てちゃうってすごいな。
「でだ、来て早々こんな門の前で突っ立ってるのもなんだ。 ちょっと今あることの祝宴を開いているんだ。 君たちも是非寄って行ってくれよ。」
「祝宴ですか! いいんですか!?」
「もちろんさ!」
ということで急遽祝宴に参加することになった。
会場はすでに盛り上がっており、笛や太鼓などの音楽とともに踊ったり、美味しい食事をみんなで囲って食べていたりと、お祭りのような雰囲気だった。
僕たちはそんな盛り上がっているクォーツのみんなに挨拶を交わし、会場の一角に座った。
「さぁ、話したいことは食べながら話したらいいさ! 精を出して作った料理だ、一杯食べてくれよ!」
「ありがとうございます! いただきます!」
「おうよ!」
「ぬぇ!? 俺たちがやったことがバレてただぁ!?」
ソンチョーさんが驚いている。
冒険者ギルド職員の斥候の人に見られていたことに、誰も気が付いていなかったみたいだ。
「そうなんですよ。 で、実際の目的を聞いて来いって言われたんです。 あれですよね、この間の大軍勢で戦ってくれたみたいで。 それを見たうちの斥候の人が驚いて、心配になっちゃったみたいで。」
「そうだったのか。 俺たちとしたことがドジってしまったみたいだな。 まあ、見てのとおり人間を襲おうとなんか思っちゃいないさ。 まあ、ハルトくんなら分かってくれてるとおもうけどな、ガッハッハッハ!」
「そのとおりです!」
「じゃあ、用件は済んだということで、盛大に楽しんでくれや!」
「はい!」
そんなわけで、斥候のお兄さんたちが心配していたことの答えも聞けたので、僕たちはそのまま、モンスター退治祝いの祝宴を楽しむことになったのだった。
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