106.もしかして
今日は13日の金曜日ですね。
ジェイソンが現れそうな予かn・・・。
では、本編へどうぞ!!・・・
その説明を聞き僕はあることが頭をよぎった。
戦いに行った時、魔法の壁を張っているとふと、木の上辺りに何かが居るような気がして、ちょっと見てみたんだよね。
そしたら、それはサッと消えてしまったけれど、残像で何か人のような何かが見えたんだよね。
たぶんそれ、クォーツじゃないのかな?って思うんだよね。
きっとその時は何もしてくれていなかったから、たぶん偵察しに来たのかな?って思うんだ。
それで助力してくれようと思って今朝、助けに来てくれたんだろうなと思うんだよね。
だけど・・・話を聞いた感じだと、やり過ぎたんだなあの人たち。
大軍って言ってたもんね、きっと僕たちを村まで送り届けてくれたアレをやったんだろうね。
ソンチョーさん・・・。
そう考えていると、どうしても笑えてきてしまい、ついつい笑顔が漏れてしまったんだよね。
すごく真剣に、すごく深刻そうに話してくれているのに笑ってしまって、ホントにやっちゃった!って思ったんだ。
それで、ビクビクしながら周りを見てみると、その時に一緒に行ったメンバーがみんな、同じ感じで笑っていたんだ。
この状況には、説明していた斥候部隊の隊長さんもビックリしちゃってたよ。
隊長さんの説明が終わり、ソーグさんの視線がこちらに移る。
「その様子じゃあ、何か覚えがあるようじゃないかのぉ。 どうなんじゃ?」
「ええ。 先日俺たちが森に入った時に彼らクォーツたちの村に行きました。 この話はその日にさせて頂いたとおりです。」
「そうじゃな、報告してくれたの。」
「で、その時に今回の計画も合わせて、向こうのソンチョーさんという代表の方にお話ししていまして。」
「そうじゃな。 彼らからしたら、何で自分たちのテリトリーを犯しに来たのか?と説明してやらねば、不思議に思うじゃろうからなぁ。」
「それで、それを知っていたので助力をしようとしてくれたのでしょう。」
「ほう、彼らクォーツがわしら人間に助力をか。」
「そうですね。 先日も話したとおり、クォーツはモンスターでありながらモンスターではないような者たちです。 そして、我ら人間と共存したがっている、珍しい種族でもあるんです。 その証拠に対話もできますし。」
うんうんとソーグさんや斥候の人たちが頷く。
このことを知らない斥候のメンバーたちは、このことを聞いて驚愕の表情をしていた。
「それだからこそ、この先日の現状を見て助け舟を出してくれたんじゃないですかね。」
「うむ、一理あるの。」
そう言ってソーグさんが、うーんと考え始める。
しばらく考えていた後、結論が出たようだ。
「そうじゃな、確かにその可能性が高いが、その考えを確実な事実とせねばならない。 この中の者たちにもかなり心配になっている者たちがいるのじゃ。」
斥候の人たちがうんうんとしている。
「相当な大軍勢じゃったんじゃろ? そんな者たちを目撃しては、この村にいて大丈夫だろうか?と不安になってしまうじゃろうて。」
「確かにその通りでありますね。」
「そこでじゃ。 すまんが、彼らクォーツたちと親交のあるお主たちに、直接確認に行って来てもらおうかと思うのじゃ。」
え・・・、これってロードさんたちだけじゃなくて、僕たちも行くの?
そうキョトンとしていると、その思考がバレてしまったみたいだ。
「そうじゃぞハルトくん。 お主、特に向こうのソンチョー氏と仲が良くなったそうじゃないか。 そんなお主が行かんでどうするんじゃ。」
ということで、急遽クォーツ村行きが決まってしまったのだった。
またソンチョーさんに会えるのは嬉しいけれど、遠いんだよね。
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