104.お茶目な先輩
こんにちは、小人先生です!
なんとですね、早くも本作のPV数が35,000PVを越えました!
そして、ブックマークもあと少しで50人に!!
妖怪ブックマーク剥がしが現れない事を祈ります(;^ω^)
(冗談抜きで振りじゃないです。。。
やったら作者は泣いてしまいますよ(´;ω;`)ウゥゥ)
では、本編へどうぞ!!
「頼むからな! 考え直してくれよ。」
いつまで俺に抱きついているつもりなんだろうか、この人は?
「あの! ですから先輩、もうクォーツたちどこかに消えちゃいましたって!! 見てくださいよ!!」
俺の訴えが届いて、先輩が先ほどまでクォーツたちが戦っていたところを向く。
だが、首だけ動かしてみているので、身体はしっかりと俺に抱きついている。
そんな格好で振り返ったら先輩の顔が目の前に・・・。
確かにこの先輩は甘い顔立ちをしているが、俺は同性には興味がないのでやめてもらいたい。
そんな俺の心配をよそに、先輩がようやく状況を把握したのかつぶやいていた。
「あ、ほんとだね。 誰もいなくなってるよ?」
何で?という顔を俺に向けられても知るわけがない。
あとやっぱ顔が近いんだよ!!
その俺の困った表情を見て、先輩がうふふ、と笑っていた。
はぁ、何がしたいんだよこの人は。
そんな状況をしばし続けていると、隊長から集合が掛かる。
「おいそこー! いちゃいちゃするのは構わんが、今ここでやらんでくれ。 一旦集合してくれ!」
ハハハハハ!
周囲から笑い声が聞こえる。
そんな状況に俺も先輩も恥ずかしくて、頬を赤らめてしまう。
別にそういう意味で赤らめたわけじゃないからな!!
こういつまでもしていると怒れてしまうので、先輩を引き剥がして一緒に集合しているところに向かう。
「よし、これで全員だな! よく無事にここまで来てくれた! すごく衝撃的な光景に出遭いはしたが、まあ何もなくモンスターも倒されている。 なので心配ではあるが、よしとしよう。」
「まあそれしかないですからね。」
「でだ、この事態を早急に報告せねばいけない。 もし彼らが村に襲い来れば一大事だし、そうでなくてもこれは歴史的な事態でもある。 さらに、今頃冒険者ギルドは集まってもらっていた冒険者たちの対処でてんてこ舞いなはずだ。 早く戻ってあげる必要がある。」
「そのとおりですな!」
今日はやけに相槌が多いな。 と思ったがそうか、応援に駆けつけた人たちがやたらと多いんだった。
「なので、一同ダッシュで帰還するぞ。 遅れずにちゃんと着いて来いよ!!」
「はい!!」
「では行くぞ!!」
この合図とともに隊長が走り出す。
その後に続いて俺たちも走り出す。
そんな道中、先輩が肩を組んできた。
「よぉ! キツそうじゃないか新人くん!」
何がそんなに嬉しいのかは分からないけれど、嬉しそうに満面の笑みで話しかけてきた。
「ぜんっぜん平気ですよ!」
いや、正直ちょっとだけキツいんだけどね、ちょっとだけ。
「てか先輩、さっきみたいなのダメですからね!」
「え? さっきみたいのって??」
すごくニヤニヤしながらしらばっくれている。
さっきの絶対わざとだよね?
まあ、悪くな・・・いや、なんでもない!!
変なことを一瞬口走りそうになって、寸でのところで我に返った。
危ない危ない、危うく乗せられるところだったよ。
するとその様子を見ていた副隊長が茶化してくる。
「ヒューヒュー! 何してんだお前ら?? そういうことか、ガハハハ!」
「あっいや、そういうわけじゃ・・・。」
「そうなんですよ、副隊長ー。」
いやおい、何て言ったの今?
村へ帰るまでの道中はずっとこのような感じで、お茶目な先輩に振り回されっぱなしで疲れてしまったよ。
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