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夏の怖いはなし

作者: 城間 奇成
掲載日:2007/10/14

 私が、まだ小学5年の頃、私の村に遠く離れた北海道から引っ越して来た友達がいた。だが、そしてある夏の日、その子が家でカブトムシを捕まえたからぜひ見に来てくれと言われた。その子も私も女だけどせっかく誘われたから見に行くことにした。


 ピンポーン、私は、家について鐘を鳴らした。テレビでは、ここで自分の名前を叫んで鍵を開けてもらうわけだが私は、そんなことをしない。鐘を鳴らせばいいのだから

 ガチャン、

「あらっ、いらっしゃい」

 その子のおばさんだ。まだ8月のというのに長袖だ。だがその理由もすぐにわかった。

「加奈〜お友達よ」

 タッタッタッタ、廊下を走る音がすると友達の加奈が階段の上からひょっこり顔を出した。加奈も夏だというのに長袖だ。

「あ〜待ってたよ。早く来て」

「あら、加奈今日友達と約束したの?」

「うん」

「そういうのは、先に行ってちょうだい」

「次からするよ−」

 加奈は、そういうと奥の自分の部屋に行ってしまった。

「ごめんなさいね。さぁどうぞ上がって」

 私は、そういうと靴を脱ぎ整えて入った。

「お邪魔します」

「礼儀がしっかりしてるのね」

 私は、少し照れながら軽く会釈して階段を上がった。

「部屋は、わかるよね」

「はい、前に来た事ありますから」

「そう」

 おばさんと別れて、加奈の部屋に向かった。

 加奈の部屋にはいると何故親子揃って長袖なのかわかった。

「寒っ何この部屋、エアコンかけすぎじゃない?」

「そうなの−昨日壊れちゃってうまく調整できないの」

「じゃ止めればいいでしょう」

「だって外暑いし」

「なら他の部屋は?」

「それが、この家のエアコンはリビングで調整するのだけどそこが、壊れみたいで家全体が・・・」

 だから、加奈もそのおばさんも長袖なのか・・・

「扇風機は?扇風機でいいじゃん家なんかクーラー使わないよ」

「扇風機?何それ」

「知らないの持ち運び出来るやつ」

「へ−私の家今も前もないから」

「は−で、見せたいて言ってた甲虫は」

 扇風機が、ない家があるなんて初めて知った。だけど家全体がクーラーがあるなんて、リビングに一台であまり使わせてくれない家にたいしてなんか嫉みみたいだ。

「これこれ」

 加奈は、机から虫かごを持ってきた。

「真新しいね」

 虫かごは、昨日買ってきたのかまだ値札が張ってある。

「多分角がないから雌だと思うんだよね」

 私は、虫かごをのぞきこんだ。

「ッッッ!!」

 確かに体は黒く角がない。だが虫に関して一切知識のない私でさえこれが甲虫ではないことがわかる。

「これね。一昨日の机の下にいたから思わず捕まえちゃった」

「こ、コレッ」

 まじかでカサカサ動いている。顔を近づけてみたので思わず腰が抜けた。

「かわいいでしょ」

 私は、顔を力強く振った。

「そうかな。よく見てよ」

 そう言うと加奈は、虫かごに手を突っ込み加奈のいうカブトムシを取り出した。

 私は、叫んでそれを止めたかったが恐怖で声がでない。

「はい」

 加奈は、加奈のいうカブトムシを私に近づけた。そのカブトムシは、足をじたばたしている。

「これなんでも食べるんだよ。すごいよねハハハ」

「そうだよね・・・アハハハッ」

 私は、あとづさりしながら下がった。私は、今までに加奈にして来た事に謝った。明らかに知っていながらやっているかもしれない。とりあえず謝ろう。

「ゴ、ゴメン。私が悪かったです」

「なんのこと?」

 加奈は、なんの事だかさっぱりわかっていない。

「いたっ。噛んだ」

 加奈から加奈の言うカブトムシが、手から離れ飛んだ。

「ギャーー」

 カブトムシは、私に目掛けて飛んで来たので私は、全速力で逃げた。カブトムシは、いや夏に出てくる大きな生きた化石の油虫は、私の横スレスレを飛んで行き壁についた。

 一生懸命に部屋のドアを押した。

「どうしたの?トイレ」

 私は、横野壁を見ると一目散に突っ込んでくる。カブトムシを見た。

「そこのドアは、引きドアだよ」

 私は、また腰が抜け思わず力いっぱいに叫んだ。

「ギャーー」

 タッタッタッ、声に驚いて加奈のおばさんが部屋には行ってきた。私は、ドアに勢いよく飛ばされた。

「ここにいたのね」

 何故かお母さんの手には、蝿叩きが・・・

 バチンッ、床を移動していたカブトムシは、一撃で動かなくなった。

 腰が抜けて動けない私と大切にしていた虫を目の前で潰された加奈を尻目にお母さんは、かなり上機嫌だ。

「ごめんなさいね」

 おばさんが、そういうと部屋を出ていった。潰された生きた化石は、微かに足を動かした。

「あっ」

「ギャ」

 まだ生きている。タッタッタッタッ、おばさんがまた入って来た。手には、ゴミ箱から取って来たであろうボロボロのチラシがある。

 そして、手際よくそれを包むと部屋のゴミ箱に捨ててしまった。

「ごめんなさい。さっきから騒がしくて、先週から探していてやっと見つかったの」

 やっと私には、安堵の顔が戻って来た。それにたいして加奈は、今にも泣きそうだ。

「頑張って生きてるのに小さくても・・・」

 本来なら私は、ツッコミを入れたいが目の前で大切な物を殺されて・・・って今はそうではなくて!

 加奈は、おばさんが、出ていくと小声で泣き出した。私は、どっと疲れた。

 それから私は、加奈をあやした。

 それからも私は、加奈から生命の大切さなどいろいろ教わることがあるが、ゴキブリは嫌いだ。


 この話は、依然に誰からゴキブリを間違えてカブトムシと勘違いして飼っていたという話を私なりにアレンジした話です。

 僕のたびも時間がありましたらぜひ読んで感想ください。

 来年までに僕のたび第2章を投稿しようと思います。

それではまた


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