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プロローグ
この小説に興味を持っていたたぎありがとうございます。
連載間隔は長いかもしれませんが、最後までおつきあいいただけると本当にありがたいです。
イメージとしてはまず三部構成になっています。
一部 寿命
二部 感情
三部 真偽
一部につき2つ話をつくる予定です。
その後も四部、五部…と続けてキリのいいところで完結させます。
診察記録その一
ある少年は人をじっと見つめ、「知りたい」と望むと知ることができるという。
私はそれを少年の世迷い言、または最近流行りの…えーっと…ちゅ、ちゅ、中二…病?とやらだと思っていた。
だが彼は余命を宣告された患者(彼と関わりは一切無いと思われる。)を指差しこう言った。
「あのおじいさん…もうすぐ死んじゃうの?」
私は驚いた、いや、恐怖したというのが正しいのかもしれない。
彼は本当に「寿命」を「色」で識別できる「目」を持っているのかもしれない。