恋日記
文才の無い撲ですが
見ていただけたら嬉しいです。
中学にあがり髪をばっさり
切って、しばらく恋とは無縁
の生活をしてきた撲に新たな
恋心が生まれた。
撲の名前。
青柳かなか(あおやぎかなか)
性別 おんな
とし 中1
この男勝りな性格と
男より男らしい髪型を
持ち合わせていたせいか。
撲の頭の中には『恋』なんて
言葉…ありえなかった。
でも撲はあのときに
『恋』をした。
『失恋』と『優しさ』
を学んだ。
その物語を此処に記そう
と思う。撲の本当にあった
恋物語を…。
新しい制服。新しい友達。
新しい先生。新しい学校。
撲にとっては何もかも
新鮮だった。
1年5組。
とはいえ、月日が経つのは
はやいもの。
夏休みに入り、初めての
大きな学校行事。
キャンプ。
このときは『恋』
なんてもの。知らなかった。
暑い短い夏休みも終わり。
久々の学校。
『みんな、焼けたなぁ』
そんなことを想いながら
友達からの挨拶を返しながら
教室へ向かっていた。
ホームルーム。
担任「さぁて、道徳だ。この際だから席替えでもするか!!」
担任が言った。
席替えの仕方はまず班長を
決める。5人ひとグループの
6班。
6人の班長が残った
クラスメイトから班員を選ぶ。
決まったら男女の
配置を考える。
はたから見ればすきなひと
と近くの席になれるから
いいと思えるだろうが
撲には嫌悪感しか
浮かばなかった。
いや、そう言うと嘘になる。
この気持ちが、恋心に
変わるとは思っても
いなかった。
『あ-。終わった。』
心の中でため息をついた。
よりによってこんな
やつの隣だなんて…。
前々からうるさい奴とは
思って居たがこれほどとはな…
右隣。左隣。
うるさい奴に挟まれた。
右隣にもとき。
左隣にせいや。
せいやともときは
仲が良いが、席が撲を
挟んでいるためか
反対方向の奴らと話している。
まぁ、撲にとっては
唯一の救いなんだがな。
…だけど問題は右隣。
もとき|(以下.も)
「あ?なんだよ?なにみてんだよ?」
また始まった。
かなか|(以下.か)
「見てね-よ。見てんのはそっちだろ。」
も「誰がお前なんか見るかっ?あぁぁ目が腐る-。」
か「うっせ-よ!!なにがしたいんだよ。」
も「あぁぁ近付くなぁ。」
か「うっせ-って言ってんだろ-が!!いい加減にしないと殴るよ!!!」
も「お-お-殴ってみろ<<がッッ>>
もときの胸ぐらを掴む。
も「わかったわかったごめんなさい。」
か「ふざけんなっ」
胸ぐらから手を離す。
も「だぁれがお前なんかに謝るかよっばぁ<<べちんッッ>>
いい音が響いた。
でも今じゃこれは日常茶飯事だ。