3:孤独に地道に
ある日曜日。学校も休みでアルバイトも休み。
普通の人はこんな日は何処かに出かけたり、家でゴロゴロしたりするのだろうが、私は違う。
私は今せっせと折り紙を折っている。
勘違いしないで欲しい、これは遊びではない。
フリマサイトで売るためだ。
アルバイトの給料が入った日、私はガッカリした。あんなに頑張ったのち思いのほか稼げてない。これだと1億円貯めるのに時間がかかり過ぎる。
もっと働きたいが、学校も母も許してはくれないだろう。
アルバイト以外でお金を稼ぐ方法はないか調べた。
そこで見つけたのがフリマサイトでの販売だ。
服とかバッグとか売るイメージだったけど、意外にもペットボトルのキャップや牛乳パックなんかのゴミも売れている。子供が学校の工作で作ったりするのに重宝されるらしい。
私はアルバイト先のスーパーで、ペットボトルのキャップを大量に集めた。『学校の授業で使うから』と言ったらすんなり貰うことができた。
キャップは思いの外売れた。でも、何度も理由をつけてキャップだけを貰うのは気が引ける。
そこで私が目に付けたのは折り紙だ。
鶴を大量に折って売れば、入院見舞いの千羽鶴として欲しい人もいる。パーティーで使う輪っこの飾りを作って売れば、子供の誕生日パーティーで使いたいって人が買ってくれる。
小さい頃から細かい作業が好きだったから、折り紙は苦ではなかった。
意外にも、私が作った折り紙はあっという間に売れた。
私は新たな収入源を手に入れることができた。この調子でどんどん稼ごう。
そうして私は、平日はアルバイトが終わった後、休みの日は1日中折り紙を折り続けるのだった。




