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図書館での共通点

月曜日の放課後、図書室は静かで柔らかな光が差し込んでいた。

 私はカウンター近くの机で、本を開いてページをめくる。

 夢中になって読んでいるのは、ずっと好きな小説家の作品だった。


 ふと、隣の机に誰かが座る気配がした。

 振り向くと、水城遥先輩が立っている。


「邪魔しちゃった?ごめんね。その本……立花さんも読むんだ?」

 思わず心臓が跳ねる。先輩から話しかけられるなんて。


「え、はい……好きで」

 小さな声で答えると、先輩は軽く頷いた。


「この作家、私も好きなんだ。文章の雰囲気が好きで、よく読むんだよね」

「わあ、私も全く同じです!この作家の文章のリズムとか、登場人物の描き方が好きで……」


 共通の話題が見つかっただけで、胸の奥がじんわり温かくなる。

 先輩の横顔を見ながら、自然に笑みがこぼれる。


「そうなんだ。立花さんと趣味が合うんだね」

 先輩が少し嬉しそうに言った。


「はい……」

 思わず頷く私に、先輩も笑った。



 そのあと、二人で本について少し話すだけだったけれど、いつもより距離が近く感じられる。

 先輩の声や笑顔に、胸が高鳴る。


 図書室の静かな時間の中で、私たちは自然に同じページの話題で盛り上がった。

 ――小さな共通点が、こんなにも嬉しいなんて。

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