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ある優しい少女の日常  作者: 一ノ瀬みゆき
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大学進学




少女の成長に触れてみました。


皆さんはこの少女をどのように思われますか?


少女は幸せなのか、不幸せなのか……。





 少女は何とか第1志望の高校に受かることができた。


 その高校には食堂があった。

 少女は親と交渉して、毎日定食を食べられるように食費の支給を勝ち取った。

 ただし、教科書や必要な教材は1万円のお小遣いから支出することになる。


 少女は定食より安いカレーや麺類を食べることが多く、少しづつだが確実にお小遣いを貯めていった。


 少女の高校は教科書は購入するものの、小説を教材にするなどその他の支出も多かったが、1万円のお小遣いで何とかやりくりしていた。

 家までは徒歩10分、電車通学の友人と違い、買い食いする必要もなかった。

 お腹が減っていれば家に着いてからお握りを食べた。


 当時はまだ資産運用などは一般的ではなく、株なんてごく限られた富裕層の出来事だと考えていた。

 その時に株を始めていればバブル崩壊で壊滅的なダメージを負っていたかもしれない。


 幸い、貯金するしか知識がない少女は『貯める』ことに集中していた。


 その高校は昼間部で学部を選ばなければ大学進学率80%、夜間も含めると99%以上だった。

 少女は受験で頑張ったおかげでちょっと偏差値が高めの高校に入れたが、

 その高校をすべり止めにしていた同級生もいて、成績は底辺を彷徨っていた。


 夜間なら好きな学部に行けるのに、昼間部にこだわったため望まない学部にいく生徒も多かった。


 理系が好きだったが、本を読むのも好きだった少女は3年生で文系を選択した。


 どう頑張っても昼間部には行けない成績の少女は

 どうせ夜間にしか行けないのなら好きな学部に行こうと思った。

 その為には文系を選ぶしかなったのだ。


 

 少女の父親は『俺は高卒で働いて学費を稼いで自分で大学に行ったんだ』と自慢していた。


 夜間にしか行けない少女は昼間に仕事をすることに決めた。





読んでくださりありがとうございます。


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