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ある優しい少女の日常  作者: 一ノ瀬みゆき
3/8

中学~高校受験



少女の何でもない日常を描いてみました。


読まれた方はどのような感想を抱かれたでしょうか?



 少女は中学生になった。


 高度成長時代、自分の家が裕福ではないことを薄々感じ始めていた。

 しかし、少女は物欲がなかったし、3食きちんと食べることはできていた。


 遊びに行った友達の家が一軒家であっても羨ましいとも感じなかった。

 狭い団地だったが、家族で過ごす時間は楽しいものだったから。


 3歳違いの弟がまだ幼稚園に入る前、少女は少ないお小遣いを握りしめて近所のデパートで弟の誕生日プレゼントを真剣に選ぶくらい幸せだったのだ。


 少女が小学生のころから2畳の部屋の2段ベッドを弟と使っていた。

 そこに机を置くと椅子を置くスペースしかなかったが、

 襖で仕切られた自分の部屋があるのはありがたかった。


 3年生になり、高校受験を考え始めた。

 父親は『付属校に入ったら月に1万円のお小遣いをあげよう』といった。

 公立校は授業料が安いが大学受験の塾代とかがバカにならないし、

 大学に行けるかもわからなかったから。


 高校を見学して3つの付属校を受験することにした。

 本が好きな少女は中でも立派な図書館のある高校を第1志望に決めた。


 部活に打ち込んでいた少女は塾の夏期講習などはいかなくても良いと考えていたが、

 たまたま、体育館が改修のため夏休み部活が休みになった。

 暇になるので塾へ行ってみることにした。


 夏期講習が終わり、塾もやめた。

 さすがに冬期講習には通った。


 塾で志望校を伝えるとある教師に『ハハハ、○〇本気か?』と笑われた。

 3校とも少女より偏差値が高く、いわゆるすべり止めがなかったから。


 少女は密かに『受かってやる!』と決意を固めた。







読んでくださりありがとうございます。


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