小学生高学年
心に浮かんだことをつらつらと書いています。
これを読んだ方がどのような感想を抱いたか?
教えていただければ心が軽くなります。
少女は真面目な性格だった。
小学5年生まで漫画を見たことがなかったので、ユーモアという感覚が笑点レベルであからさまでないと理解できなかったのだ。
少女が小学5年生になったある夏の日、父親に言われた。
「国の扶養手当は2千5百円だから、お前にはそれ以上使わなくてもいいんだよ。
それは国が認めてる金額だからな」
少女の親は公務員だった。
真面目な少女はその言葉に反抗する術を持っていなかった。
『それならこの親に金銭的に依存してはいけない』
少女の心に刻まれたこの想いは少女の今後の金銭感覚の礎となった。
公務員の給料は多くなかった。
家族4人で3Kの宿舎に住んでいたが、そのうち1部屋は2畳しかなかった。残りは6畳と4畳半。
少女は2畳の部屋を与えられていたが、
朝目覚めると6畳に父親と飲んだ知らない人が寝ていることが少なくなかった。
多くはない給料で飲み歩いているようだった。
少女はまだ、自分の家の経済状況を知らない……。
父親は食べたい物を食べ、母親は経済状況について何も言わなかったから。
読んでくださり、ありがとうございます。
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