ⅩⅩⅢ 憑依
唐突ですが1章終わったら1ヶ月ほど休稿します。
イメージは湧くのですが文字にするのが苦手で……戦闘シーンとか酷いことになってますよね……
:処理の完了
代償の選択を開始……介入……対象の変更を確認。
master:ヒナミ
現在状態泥酔。
解除しますか?
□:YES
▷:NO
死亡率が80%を超えておりますが宜しいですか?
・・・死亡率の修正希望を確認
・・・完了
変更されました。
死亡率20%に変更。
泥酔状態の解除で確率が5%以下に下がりますが宜しいですか?
・・・了、現状維持を続行
タロット、愚者、世界、塔、星、太陽、審判、死神の干渉を確認。
塔、星、審判、死神は壊れておりますが宜しいですか?
「ごちゃごちゃごちゃごちゃ……うるっさいなぁ……元より全部ぶっ壊れてんだ、いいからさっさと起動しろよ……予定外が続くと面倒臭いな……介入するか、はァ……」
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side:森平
……やばい、ヒナミさんが倒れた?何かをくらった感じもしなかったし一体何があった?
分からないけど多分俺は近づかない方がいい……ヒナミさんを助けたいが俺になにかできる訳でもないから。
だからこそ今自分に出来ることをする。
今、魔物はヒナミさんの方を見ている。その間に何とか瓦礫に挟まっている少女を助け出すことが出来れば……何かいる?赤い……猫?
「……は?」
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side:ヒナミ
ダメ……もう……落ちる。
視界が歪んでもう……
「ニャウ」
……猫?いや、違う……コイツは……
「貸し二つ目ね」
そしてそいつは私に触れ……
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side:ヒナミ(?)
(さーてと、まだ視界がグラグラすんな~。
このままじゃちょいキツいか……しゃーなし)
「タロットカード、戦車、代償指定”孤立”代行者設定」
(オッケ、視界がクリアになってきたな、でも体の痺れはまだ完全には取れちゃいないか……おっと)
ヒュっと
「あっぶないなぁ?まだ熟れてない実がいちばん厄介何だよねぇ?まぁこの体でも十分に捉えられるし問題は無いか」
何をしたか。簡単だ。斬った。先程まで反応すら危うかったのだが、今は正確に捉え半分に斬り落とした。
(んー、この剣……氷属性で作ったけど結構馴染むな……まぁ弱いんだけど、雷属性と合わせてみるかな……あ、だったら……)
「アイシクルランス、クラウディレイン・酸、フレイムストライク」
ヒュームがヒナミの動きを止めようと実を飛ばし、根を突き刺しに来る。
でも……
(おっそいんだよね、もっと早くに反撃しないと)
「サンダー」
下位雷属性魔法。
初心者が使うようなものでヒューム相手には効果が無いに等しいこの技。
だが条件さえ揃っていれば高火力を生み出すこともできるものである発動の早いこの技。
先程出した氷の溶けたものや雨状になって降ってきた酸が通電し、辺りに電流が弾ける。
ヒナミはその余波で歪んだローブを整え、一言。
「ま、こんくらい可愛いもんだよね」
瞬間、赤い物がヒナミから抜け出し、再びヒナミは意識を失った。
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side:森平
やばいやばいやばいやばいやばいやばい!!
一瞬過ぎる!一体なんだアレ!分かるのはあの様子、絶対ヒナミさん普通じゃなかった!
何とか瓦礫から女の子を助け出すことには成功したけどちょっと危なかったぞ?
いや、まぁたしかにさっきまで俺がいたところまで電流は届いていなかったけど、それでも怖ぇよ!
とりあえずいま、あの魔物は電気で発火しているから何とか倒せたんじゃないかと思うけど……
「いや、あれくらいで死ぬわけないじゃん」
やっぱそうなのか?
……て今の誰だ?周り見ても誰もいないし。
いや、その前に倒せてないんじゃやばいんじゃ!?
『死神の発動を確認しました……現在マスターが未設定です・・・完了、代償の代行者を設定・・・現在代行者のせ・・・了、発動します。
対象:依存を刈り取ります』
瞬間、世界が一瞬切れた。
もうワケわかんねぇな……
あまりの情報量に頭がパンクしたのか、そのまま俺も意識を失った。
結局全員気絶する




