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ⅩⅩ program error

おそらくこの先……路地裏に入って……5番目の建物……クッソ!足がまともに動かねぇ!ゆっくり……いや、人の命がかかってる、ダメだ!


震える足にむち打って何とか目的の場所へたどり着く。

恐らくそこに……


「シェリー!!」

「へぇ?来たんだ」


いた……金髪ショート、金眼の黒マント。

最強の少女、シェリー。

俺はこいつを知っている。


「一応挨拶はした方がいいかな?初めまして、”別世界の魔王”、”逃げた英雄”、”忘れられた少女”のシェリーさんだよ~」

「”んな事は知ってる”、分かってんだろ?人の命がかかってるんだ、手を貸してくれ」


後はこいつが協力してくれれば完璧なんだが、まぁどう考えても……


「うん、無理」


だろうと思ったよ。となるとどうするか……


「ねぇ、てかさ!最初からいきなりズレすぎ!!ちょっと慌てたんだよ!?まぁ……結果的にある程度は元通りになったからいいけど……」

「元通りってのは?同じ事やったらまた同じ未来になんじゃねぇのか?」

「させないよ、だから今こうしているんじゃん……あぁ、んじゃ先にこれ渡しておくよ」

「?何だこれ」

「え?………あ、全部の記憶があるわけじゃないのか……まぁまだ使わないから気にしなくていいよ。前回だってそれ渡してたのもっと後だったし」

「……ちなみに効果は?」


ーー少女説明中・・・


「……使うと思うか?」

「使うよ?絶対に。だから持ってて」


持っててと言われてもなぁ……とりあえずもうひとつ疑問に答えてもらおうか。


「さっきの言い方だと、できる限り未来を変えたくはないんだよな?だとしたらこうして俺とあってんのはまずいんじゃねぇのか?それとも前もこんな感じだったのか?」

「え?全然違うよ?あと、その問題は大丈夫、どうせすぐ忘れるから。あと人命も大丈夫、誰も死なないように手は打ってあるから」

「あ?それはどういう……」


そう言っている間に、シェリーは手になにか……柄だけのナイフ?を首元にあてーーーー







「?……なんで俺はこんなところにいんだ?とりあえず早くヒナミさんを探さないと……」


とりあえず俺は路地裏から出る。


ーー移動中・・・


「オイ!ガーゴイルと1体1で戦おうとすんな!必ず複数で相手しろ!」「人手が足りねぇよ!」「殆ど他んとこの救援に行っちゃってるよ!?」「おい……あっちには避難民が……」


何だろう……辺りで声が聞こえるんだがなにかやることがあった気がする……でも一体何だ?


でも俺に出来ることなんて……やっぱりヒナミさんを探さないと……でも……人が多い……怖い……足が……うごか……なく


「こっち~」

「!?」


あれは……?羽のはえた……人?何だ?


「着いてきて~」

「あ!オイ!」


その金髪の何かは勝手に進んでいく。足元に植物が生えていく。訳が分からない。


「一体どこに行く気だ!」

「こっち、こっち~♪」


俺の言葉は無視され、ずんずんと進んでいく。しかも俺は全力で走っているにもかかわらず、歩いているように見えるソイツとは全然距離を詰められない。


「あの子~」

「あ?」

「助けないと、大変だよ~」


そう言って消えてしまう。何だったんだ?


とりあえず指を刺された場所を見てみる。


そこには瓦礫に埋もれ、身動きの取れなくなった少女がいた。


そしてその前には魔物。


よく見ると背中に木のようなものが生えている。そこから実る果実一つ一つに目が着いているという不気味なフォルムだ。


「なんっ……だ?アイツ……」






必要アイテム:勇気の心(※即死攻撃を耐えるアイテムが必須となります)


あと少し……あと少しで1章が終わる……


ちなみに次回はちょっと別の話です。

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