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22話〜大金を欲して

ブクマが59になりました、一昨日に2つ減って、昨日は3つ増えました。


そんな事に一喜一憂している筆者です。

「どうだ? ちったぁ金は稼げてんのか、バン。 お前の夢の進行具合はどうよ?」


ギルドマスターがニヤニヤとバーンダーバに問いかける。


「そうだな、冒険者になって2つの依頼に挑戦したが。 1度目は金貨で40枚程は稼げた」


「ライカンスロープだな、報告は聞いたよ。 ワイナーが喜んでた」


「だが、その収入も私の装備品等を買い揃えたら3分の2は無くなったとフェイが言っていた。 2つ目の依頼は収入はなかったな」


「そうか、お前さんの夢は中々に遠そうだな。 冒険者は競争の激しい職業だ、その分、なる奴が多いからあんまり稼げない。 ライカンスロープの毛皮にしたってお前さんなら簡単に仕留められたんだんだろうが、普通ならBランクやAランクの冒険者が命を削って仕留める相手だ。 その報酬が金貨8枚かそこらと考えると少ないもんだ」


ギルドマスターは髭を弄りながら話す。


「そうか、冒険者をしていては私の夢は難しいか・・・」


バーンダーバは腕を組んで天を仰いだ。


「冒険者で大金を手に入れる方法ならないことは無い」


ギルドマスター言葉にバーンダーバが目を開いた。


「ほう、その方法とは?」


「迷宮だ、知っているか?」


「迷宮か、いい思い出は無いな」


「あぁ、そうか。 お前さんは迷宮に籠ってる間に魔王を討たれたんだったな」


バーンダーバの表情が曇った。


「そんな顔をするな、まぁ聞け。 迷宮はな、踏破する実力があれば冒険者にとって最も稼げる場所だ」


「どういう事だ?」


「説明してやろう」



======


迷宮。


それは、魔血水晶デモンブラッドクリスタルと呼ばれる魔物の作った空間。


地底の魔法石が意思を持ち、欲望にかられた人間を誘き寄せる為に自らの魔力を注いだ宝を生み出し、それを欲して入ってきた人間を喰らう巨大な迷宮という名の擬態(ミミック)


迷宮の深さは迷宮を創り出したデモンブラッドクリスタルの大きさにより異なる。


浅い物なら5階層。


深い物だと10層を越えるものもある。


その最深部には決まって迷宮の支配者(ラビリンスマスター)が存在し、それを倒せば迷宮の遺物(ラビリンスレリック)を手に入れることが出来る。


ラビリンスレリック、要は魔法具なのだが人間の創るソレとは桁外れの力を秘めているために別称としてそう呼ばれている。


人類が迷宮を踏破したのはほんの数回。


持ち出されたラビリンスレリックで現存する物は


拡散の指輪(レジストリング)

装備者に仕掛けられた全ての魔術を無効化する指輪。


賢者の杖(ロードオブソーサラー)

装備者の魔術を十数倍の威力に高める杖。


千里眼の首飾り(クレアヴォイヤンス)

装備者は千里を見通す事が出来るようになる。


先見の指輪(フォアサイトリング)

装備者に未来を見せる。


大霊薬(エリクサー)

身体に魂さえ残っていればどんな傷も病気もたちどころに、完全に癒す。


どれもがとんでもない性能を備えている。


そしてどれもが国が欲しがる程なので凄まじい高値で取引される。


その値段は低くても白金貨100枚は下らない。


だが、何人もの冒険者が挑んでも踏破した者は皆無と言っていい。


数少ない迷宮を踏破したのは英雄・魔将殺しのゲルハルトを覗いては全員が時の大神の加護を受けた勇者だけ。


浅いと言える5階層でも広大なフロアに際限なく溢れるように出現する魔物。


1層につき、攻略には数時間から10数時間はかかる。


1番浅い5階層の迷宮でも最深部までは3日は掛かるのだ。


レベル40を超えたパーティが幾人も挑み、誰もが道半ばで散っていった。


最下層まで到達しても、魔血水晶デモンブラッドクリスタルの化身である迷宮の支配者(ラビリンスマスター)に敗北する。


それでも、迷宮に挑むものは後を絶たない。


踏破せずとも迷宮の魔物が落とすドロップアイテムは高い魔力を帯びており、高値で取引されるからだ。


今日も迷宮は冒険者の命を啜る為にその口を広く開いている・・・



======



「どうだ? 四天王とレッドドラゴンの王なら迷宮の踏破も夢じゃねーかもしれんぞ? その上に聖剣フェムノの担い手もいるんだしな! がははははっ」


話し終えたギルドマスターは挑発的に笑った。


3人は顔を見合わせる。


「その迷宮はどこにあるんだ?」


「ほぉ、挑戦してみるか? ならばここから1番近い迷宮を教えてやろう」


ギルドマスターが立ち上がって箪笥の引き出しを漁る。


羊皮紙を取り出してテーブルに広げた、それは地図だった。


「ここだ」


ギルドマスターが地図上に指をさしたのはバーンダーバとフェイが出会った場所、荒野だった。

お読みいただきありがとうございました!


次回の更新も朝の8時頃の予定になります、よろしくです。

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